吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。8月4日に放送された第30回「つながる言の葉」で、のちの歌人・和泉式部こと“あかね”(泉里香)が初登場。華やかで奔放なキャラクターを存分に披露し、さっそくSNSでトレンド入りするなど視聴者の注目を集めた。(以下、第30回までのネタバレがあります)
未来の和泉式部“あかね”、初登場
「源氏物語」を生み出した平安時代の女流作家・紫式部の人生を描く「光る君へ」。大石静が脚本を務め、主人公・紫式部こと“まひろ”を吉高が、まひろのソウルメイトとなる藤原道長を柄本佑が演じている。
清少納言ことききょう(ファーストサマーウイカ)が著(あらわ)した「枕草子」が流行し、伊周(三浦翔平)も再び一条天皇(塩野瑛久)のそばで語らうほどに立場を盛り返し…と、宮中の雰囲気が心なしか華やぎ始めた第30回。
まひろも夫・宣孝(佐々木蔵之介)を亡くしてから3年、今では四条宮の女房たちに和歌を教え、その場で披露している自作の物語が口コミで話題を呼ぶようになっていた。そんなまひろの前に現れたのが、のちの歌人・和泉式部となる女性・あかねだ。
腕が…シースルー着物で初登場
四条宮の女房たちに、唐の漢詩も引きながら和歌を講釈するまひろ。そんな彼女の前に、あかねは「先生は歌を詠むとき、そんなに難しいことをお考えなんですか?」と歌うように涼やかな声で入ってきた。
「セミの声を聴くと、暑っ苦しさが増して嫌になってしまいますわね」と軽やかな物言いで入ってきたあかね。羽織っているのは絹製の、セミの羽のように薄いシースルーの単衣(ひとえ)。「声聞けば 暑さぞまさる 蝉(セミ)の羽の 薄き衣は みに着たれども」と口にしながら袖を持ち上げると、細い腕が日の光に透けてなんとも色っぽい。深紅の袴や、まひろたちより濃いように見える紅も目に鮮やかだ。