「閃光の勇者・マサユキ」の誕生秘話
次の議題は、リムルがソウエイ(CV:江口拓也)に調査を依頼していたカザック子爵(CV:上田燿司)について。ソウエイによると、カザックは奴隷商人の組織・オルトロスの幹部であったが、すでに閃光の勇者・マサユキ(CV:松岡禎丞)によって組織ごと壊滅させられたとのこと。そんなマサユキの本名は本城正幸。彼の正体は異世界人で、ごくふつうの高校生活を送っていたなか、ふとした瞬間にこの世界へと転移してきてしまったのだ。転移早々に荒くれ者の冒険者・ジンライ(CV:木内太郎)に因縁をつけられるも、そこでユニークスキル「英雄覇道(エラバレシモノ)」が発動し、超幸運でジンライをKO。さらにあれよあれよという間に仲間を得て、いつの間にか「閃光の勇者」として祭り上げられていくのだった。
ここからはマサユキ視点での物語が描かれる。彼のユニークスキル「英雄覇道(エラバレシモノ)」はチート級の能力で、本人が望まざるとも勝手に英雄への道へと導いていくというもの。現時点では能力の全貌は明らかにはなっていないが、すでに「英雄覇気」や「英雄補正」、「英雄魅了」、「英雄行動」と数々のスキルを発揮している。マサユキ自身はごくふつうの精神性を持った一般人であり、自分の能力に引いている様子など、中身と能力とのギャップがなんとも面白いキャラクターと言えよう。これにはSNSでも「ギャグみたいにとんでもないスキルw」「マサユキさん、スピンオフでやって欲しいほどいいキャラしてるw」などの声が寄せられていた。
コントのような展開で、極悪組織が壊滅
世界に名を轟かすほどに有名となったマサユキたち勇者パーティーは、ユウキ(CV:花江夏樹)からの依頼により、オルトロスと関係が深いと目されるバラキア王国へと入る。貴賓としてもてなされる一行だったが、そこでマサユキは、偶然にも奴隷売買契約の現場を目撃してしまう。ここでも英雄覇道(エラバレシモノ)が発動し、オルトロスは組織ごと一網打尽になるのだった。
オルトロス壊滅までの顛末は、まさにコントのようだ。最初はオルトロスの尻尾を掴めればいいくらいの作戦だったものが、取引現場を目撃し、組織幹部が捕まり、しまいには組織壊滅へと繋がっていく展開はとてもスピーディーで、しかもマサユキ自身はほとんど何もせず、ただただその場に立っているだけという状況。英雄覇道(エラバレシモノ)の暴走っぷりにはマサユキもすでに諦めているようで、なかば投げやりなのも面白い。
オルトロスの壊滅に伴い、奴隷となっていたエルフをジュラの大森林へと送り届けることとなったマサユキ。しかしその話には大きな尾ヒレが付いてしまい、国民からは「勇者マサユキが魔王リムルの討伐に向かう」と噂されてしまうのだった。一方テンペストでは、そんなマサユキの動きを警戒する意見もありつつ、リムルは一度会って話をすることを決意するのだった。
「魔王討伐」という噂を信じ、マサユキを迎え討つ気満々なソウエイやシオン(CV:M・A・O)、ディアブロ(CV:櫻井孝宏)のリアクションに注目。とくにシオンはシャドーボクシングでやる気をアピールするなど、茶目っ気たっぷり。これにはSNSでも「やる気なシオン可愛い」「ソウエイまで満々なの珍しい」などの声があがっていた。今後マサユキとテンペスト勢がバトルになるかどうかは分からないが、これまでにないタイプの相手だけに、どちらが勝つのか予想の付かないところも面白い。リムルもマサユキも平和主義のため、おそらく本気のバトルに発展する可能性は低いとは思うが、想像するだけでも楽しそうな組み合わせであるのは間違いない。さて次回第66話(第3期18話目)「閑話:ルミナスメモリーズ」は8月16日(金)放送予定。期待して待とう!
■文/岡本大介
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