大根役者だった鳴嶋メルトの成長と覚醒
第十七話「成長」では鳴嶋メルト(CV.前田誠二)の成長と覚醒が話題になった。メルトと言えば、第1期の「今日は甘口で」ドラマ編で見事な大根ぶりを見せてくれたモデル役者だ。
これまで顔の良さだけで適当に仕事をこなしてきたメルトだが、「今日アマ」の撮影時、アクアの迫真の演技に触れたことをきっかけに心を入れ替え、実力不足は自覚した上で、二度と自分がダメなせいで作品を台無しにしたくないと演技に本気で取り組んできた。そんなメルトに送ったアクアのアドバイスは、「演技が下手に思われているならそれを活用する」こと。
本番でこれを実践したメルトは、最大の見せ場である1分間に自分の全てを注ぎ、覚醒する。強いと思っていた自分が本当は全然弱いと気付いた役(ギザミ)の気持ちに、劣等感に打ちのめされた自分の“悔しい”という感情を乗せた気迫の感情演技で会場を飲み込んでみせる。
アートな作画で描いた心理描写も相乗して、メルトの覚醒はとても印象的なシーンに。客席ではメルトが台無しにしたドラマ「今日アマ」の原作者・頼子が感動の涙を浮かべていた。メルト一色に染まったこの回には、「アニメ化ならではの神演出」「凄すぎて目ん玉飛び出た」「アニメじゃなくて絵画とかアートのレベルだった」といったメルトを称えるコメントが溢れていた。
元天才子役の復活とアクアの復讐への覚悟
第十九話「トリガー」では、元天才子役の有馬かなが鮮烈な復活を遂げた。あかねから「本気のかなちゃんに勝ちたい」と演技対決を挑まれても受けの演技を変えなかったかなだが、「有馬がやりたい芝居を見てみたい」というアクアに背中を押され、子役時代に一世を風靡した太陽の演技を取り戻す。
衆目の主役に躍り出たかなの輝きは舞台を照らし、観客を魅了する。そして、帰ってきた“推し”にあかねは「かなちゃん…かなちゃん…」と胸をときめかせる。SNSでは「太陽のかなちゃん復活」「きらきら満点のかなちゃん最高」「推しに大興奮の限界オタクw」など、多くのコメントが並ぶ大反響シーンになっていた。
一方、かなの背中を押したアクアは自らパニック症状のトリガーを引くことで、かなとは真逆の闇の演技を披露する。芝居を楽しむことを捨て、復讐のためだけの茨の道を選択したアクアの姿に、「しんどくて見てられない」「アクアの覚悟がつらすぎる」などのコメントが寄せられる。しかし、そもそもアクアが芸能界に入ったのは、アイを殺した者に復讐を果たすためである。舞台「東京ブレイド」に参加しているのも、劇団ララライに生前のアイと関係する人物がいるらしいからだ。
今後は舞台の行方と同時に、アクアの復讐の行方も気になるところ。また、B小町の活動再開にも期待がかかる。現在はかなが舞台中のため、ルビー(CV.伊駒ゆりえ)、MEMちょ(CV.大久保瑠美)はほとんど出番のない状況が続いているが、アイドルステージの上で輝くルビーらの姿も早く見たいものだ。
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KADOKAWA アニメーション
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