堤真一&岡田将生、鬼才・鈴木おさむと初タッグ!
堤真一コメント全文
脚本を読んで感じたことは、僕たちは仕事している時にたくさんの名刺をいただきますが、全部は覚えられていない。どんなに記憶をたどっても思い出せそうにない「名刺」というものが生死をかけるゲームの題材となることは、ものすごく恐ろしいなと思いました。
今回演じるTV番組の敏腕プロデューサー神田という役は、マスコミ業界で生きていくという競争の中で、どういう風に人間は変化してしまうのかという過程が描かれた人物です。
普通であれば非情で嫌な人間として描かれる役だと思いますが、ある意味すごく人間らしい人であると感じています。人間は場面ごとに役割があって、ある場面では良い人として努力していたりするけれど、ある場面では人が傷つくような態度をとってしまったりする。
状況によって神田という人間が大きく変わってしまう姿をしっかり演じていきたいと思います。
岡田将生さんとは久しぶりの共演ですが、彼は真面目な人なので、本番ではしっかり演じて、休憩の時は一緒に遊びたいと思います。いつ飲みに行こうとかと今から楽しみです(笑)。
初タッグとなる原作の鈴木おさむさんは、マルチな才能を持たれている方だと思っています。鈴木さんだからこそ書ける物作りに対する、ある警鐘もこのドラマで描かれています。
まさか、ご一緒できると思っていなかったのでとてもうれしいです。「名刺ゲーム」は、人間が追及の仕方を間違えた時の怖さとそれを笑ってしまう部分も描かれます。“人間の怖さ”と、最後に何が大切かを見つけられる驚きの結末を楽しみにしてください。
岡田将生コメント全文
脚本を読んで、最後の最後まで良い意味で裏切られました。「あ、なるほど。そういうことだったのか」という驚きの連続でした。僕自身がテレビ業界を知っているから、より感じるのかもしれませんが、僕が演じる謎の男Xのような人間は結構いるのかもしれないと思います。
謎の男Xは最初、徹底的な「悪」として描かれますが、少しずつ変化していく役です。とても魅力的で演じがいのある役柄だと思うので、全力で挑みたいと思います。
主演の堤真一さんとは、プライベートの関係性と立場が逆転しますので、堤さんのみじめな顔をどんどん引き出せるように芝居をしていきたいです。堤さんは、いつもどーんと真ん中で立ってくださる方なので、胸を借りる気持ちで徹底的にやりたいなと思います。
鈴木おさむさんとは初めての仕事になります。テレビを見ていて面白いと思う番組には、必ず鈴木さんが関わられていることが多いです。「名刺ゲーム」は鈴木さんがテレビ業界の裏側を題材として作品を書かれたということで、とてもリアリティーを感じました。
堤さんが演じる神田役はじめキャラクターがクレイジーな人ばかりですし、エンターテイメントとして面白い作品になると思いますので僕自身も楽しみにしています。
鈴木おさむコメント全文
この名刺ゲームが映像化されることは絶対にないだろうと思っていました。テレビをずっと作ってきた僕が、ある意味テレビを作る人たちの膿の部分を晒しているところもあるからです。だけど、今回この最高のキャストとスタッフで「名刺ゲーム」を最高のエンターテイメントドラマでお届けできることは本当に感謝しています。
仕事ができる人ほど時に人を深く傷つけることもあります。自分の正義は他の人にとっては悪だったり不幸だったりする。
この物語は一見、ファンタジーなパッケージに包まれていますが、そこから 滲み出てくる人間物語は、皆さんの近くにもあるかもしれない物語。この冬、あなたもこのゲームに参加して、汗をかいていただきたい。
12月2日(土)スタート
毎週土曜夜10:00-終了時間未定
WOWOWプライムで放送
※第1話無料放送
原作=鈴木おさむ「名刺ゲーム」(扶桑社文庫)
脚本=渡部亮平(『3月のライオン 前編・後編』 「時をかける少女」)
監督=木村ひさし(『劇場版 ATARU-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL-』「民王」「99.9―刑事専門弁護士―」)、瀧悠輔(「アラサーちゃん 無修正」)
出演=堤真一、岡田将生、大友花恋、落合モトキ、柳ゆり菜、河井青葉、夏菜、田口トモロヲほか