吉谷彩子、浅川梨奈がW主演を務める「どうか私より不幸でいて下さい」(毎週火曜深夜0:24-0:54、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信)が現在放送中。原作は2022年に小説投稿サイト・エブリスタで開催し「comico 女性向けマンガ原作大賞」で大賞を受賞した、大人気WEBTOON。
この度、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める伊藤裕史氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。
刺激的なシーンの打ち合わせは「かなり話し合った」
――完成した映像を見た、率直な感想をお聞かせください
「タイトルにふさわしいドラマが出来た」というのが感想です。主演二人の演技はもちろん、ロケ場所、映像、音楽など全てが作品にふさわしい仕上がりになりました。
――「どうか私より不幸でいて下さい」を制作されたきっかけと理由を教えてください
ドラマDEEPという枠の狙いである「深い人間ドラマ」を描ける人気原作を探していたところ、この「どうか私より不幸でいて下さい」というタイトルを目にしました。ウェブトゥーンと原作小説をいっきに読ませていただき、「これは狙いに合ったドラマが出来る」と確信しました。
――復讐の描写や刺激的なシーンも多いですが、物語をつくる上で監督とはどのような打ち合わせをされましたか?
そのようなシーンでの「過激にする、しない」の取捨選択はかなり話し合いました。この姉妹のマウントバトルを描く上で、全てを過激にしてしまうと、ある意味平坦なドラマになってしまいがちだと思ったので「このシーンは思い切り、このシーンは静かな演出にしましょう」などは事前に話し合いました。
起用は「第一希望のオファーでした」
――W主演を務める吉谷さんと浅川さんの起用理由を教えてください
運が良かったのは小説と漫画と二つの表現がすでにあったので、姉と妹の人物像が私の中ではクリアに浮かんでいたことです。そして演技が上手いのは大前提として、景子、志保のイメージを体現できるのはお二人だと思いオファーしました。すごく珍しいことかもしれませんが、通常はスケジュールの都合や役イメージなどで断られる事が往々にしてあるところを、お二人とも第一希望のオファーで快諾していただけました。
――現場でのお二人の様子や、全体の雰囲気はいかがですか?
ドラマの中の役柄とは全く違い、本当に仲良くなっていただけて、すごく良い雰囲気の中で作品を作り上げることができたので、お二人には超感謝です。その結果スタッフのモチベーションも高くなり、意見などを言いやすい環境だったので、作品にも現れていると思っています。
――撮影中の印象的なエピソードはありますか?
ある日の撮影で吉谷さんと浅川さんのお二人が同時にお腹が痛くなってしまったことです。つらい中でも、お二人が「なんか姉妹役だから繋がっているね!」と明るく会話なさっていて、そういうシンクロもあるのかと役者の役への入り込みに「ドラマってやはり面白いな」と印象に残りました。