松本若菜、フジ連ドラ初主演 “托卵”をテーマにしたドラマ「わたしの宝物」が10月より放送開始
松本若菜主演のドラマ「わたしの宝物」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)が10月17日(木)より放送することが決定した。本作は、夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材に、“大切な宝物”を守るために悪女になることを決意した一人の女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く、ひりつく大人の恋愛ドラマとなっている。
追い込まれた末に下した「托卵」という禁断の決断が、松本演じる悪女の運命を狂わせる
本作のテーマである「托卵」とは、動物の習性のひとつであり、自分の卵と、誕生した雛の世話を他の個体に托す行為のことだ。カッコウなどの鳥類は、他の鳥の巣に卵を産み付け、その鳥に孵化したひな鳥を育てさせている。それはカッコウに限った話ではないようだ。周囲の人間に決して言い出せないことから明るみにはならないが、夫以外の男性との子を産み、「夫との子である」と偽って夫に育てさせる女性が実際にいるという。本作は、「托卵」という禁断の決断を下した主人公と、その真実に翻弄されていく2人の男性の運命を描いた、愛憎劇だ。
今作の主人公は、専業主婦の神崎美羽(かんざき・みわ)。かつては大企業に勤めバリバリ働いていたものの、「子供が欲しい」と苦渋の決断をし、仕事をやめて家庭に入った女性だ。しかし、多忙な日々の中で夫・神崎宏樹(かんざき・ひろき)との愛はすでに冷め切っており、妊活をするどころかモラハラまがいの厳しい言葉を受けるように。外では“理想の夫”を演じて、家では辛く当たる宏樹に耐えながら、美羽はかごの中の鳥のように毎日を送っていた。
そんな時、かつて密かに思い続けていた幼なじみ・冬月稜(ふゆつき・りょう)と偶然再会する。彼は、美羽が苦しい時に必ず助けてくれるヒーローのような存在で、最愛の人でもあった。「彼が救いにきてくれた…」。そう感じた美羽は再び冬月に思いを募らせていく。最初は心のつながりだけで十分と思っていた美羽だったが、宏樹のある行動がきっかけでついに冬月と一夜を共にしてしまい、彼の子どもを宿す。仕事を辞めた美羽には離婚してシングルマザーになる道は残されておらず、もし宏樹が真実を知れば、子どもがどうなるかわからない。「この子だけは、必ず私が幸せにする」。
追い詰められた美羽は、愛する人の残してくれた宝物を守るために、悪女になる決断をする。冬月との子どもを、宏樹の子供であると偽り、彼に育てさせるのだ。しかし、この「托卵」という禁断の決断が、美羽、宏樹、冬月、3人の運命を激しく狂わせていく。
数々の怪演を見せてきた松本若菜が、悪女役でフジテレビ連続ドラマ初主演
「托卵」という禁断の選択をする主人公・美羽を演じるのは、松本若菜。松本は奇しくも2年前の木曜劇場「やんごとなき一族」(2022年、フジテレビ系)で、“松本劇場”とも呼ばれた怪演をきっかけにブレークを果たすと、その後も大河ドラマ「どうする家康」(NHK)などに出演。さらに、「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(2023年10月期、フジテレビ系)、「君が心をくれたから」(2024年1月期、フジテレビ系)と、2クール連続で月9ドラマで重要な役どころを演じた。「君が心をくれたから」では、言えない秘密を抱える案内人役を演じ、その切ない最期の姿が反響を呼んだ。
現在放送中のドラマ「西園寺さんは家事をしない」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)で、ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演。真っ直ぐでキュートなキャラクターの徹底して家事をしない主人公・西園寺さん役を務めている。松本は今作で2クール連続で民放連ドラ主演を務め、今作でフジテレビの連続ドラマ初主演となる。
プロデュースを務めるのは、三竿玲子プロデューサー。“昼顔妻”を描いた「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(2014年7月期、フジテレビ系)と、“セックスレス”をテーマにした「あなたがしてくれなくても」(2023年4月期、フジテレビ系)を手がけた。今作は、そんな踏み越えてはいけない一線で葛藤する女性を描いた「昼顔」、「あなして」の流れを汲む、夫婦のタブーを扱ったドラマの第3弾となる。
ポニーキャニオン
発売日: 2023/11/22