コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、原案を響介さん、作画をちとせさんが担当した『猫思てたんと違う』だ。
同作は、響介さんと一緒に過ごす猫たちの日常を描いたコミックエッセイ。その中で描かれたひとつのエピソードである『おじさんとおじさん』が、響介さんのX(旧Twitter)に投稿されると、多くの人から注目を集めたようで1.6万もの「いいね」を獲得している。
そこで『猫思てたんと違う』の原案である響介さんに、同作が誕生したきっかけなどについて話を伺った。
飼い主の仕草を真似する飼い猫
響介さんはニック、ポポロン、ソラ、ピーボ、リュックという名の猫たちと一緒に暮らしていた。なかでも白黒模様のリュックには、“くつろいでいる時におじさん化する”という特徴がある。
例えばソファーのクッションに寄っかかる際は、枕を使う時のように後頭部を乗せ、お腹を上に向けて寝そべったり、足元に他の猫がいれば足を乗っけたりしており、その様子は、まるでおじさんのようだった。そんなリュックを見た響介さんは、「そんな格好で寝てると また『おじさん入ってる?』って言われちゃうぞ~~」と何気なく声をかける。
そして、響介さんもアニメを観ようとソファーに座ると、横にリュックもやってきては、その場で落ち着く。しかも、左腕をソファーの背もたれに置く響介さんと同様に、リュックも隣にあったクッションに左の前足を置き、響介さんとリュックは同じ姿勢に。真似するリュックを愛おしく思っていた響介さんは、ふとした瞬間に、あることに気づき…。
リュックによる愛おしさ全開のエピソードに対し、読者からは「行動を真似するって可愛すぎる」「響介さんが羨ましい」「これは誰でものろける」など数多くの反響が寄せられていた。
我が家の猫を漫画にしたら反響が止まらなくなった?
――電子書籍『猫思てたんと違う』を手がけたきっかけを教えてください。
『借金1000万作曲家の人生を変えてくれた猫の話』という書籍を作画のちとせさんと作ったのですが、Amazonなどの販売サイトで1位を飾りまくり、反響が大きかったから「続編描こうぜ」となって僕の実際のエピソードをちとせさんに伝えて書いていただきました。
――『おじさんとおじさん』の物語において「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
ちとせさんが描く我が家の猫たちの表情が完璧すぎるので、そこを見て欲しいのと、リュックの歩く効果音がリュックそのものなので、そこも僕の普段の投稿とかと見比べながら見ていただくと楽しいと思います(笑)
――ブログ「リュックな愉快な仲間たち」でも猫たちの様子を綴っていますが、ブログを始めたきっかけを教えてください。
一番最初は約10年前にただただ可愛い猫の写真記録みたいな感じだったのですが、「どうやら我が家の猫たち面白いぽいぞ?」となって気がついたら毎日更新してて、反響が大きく書籍も何冊も出すことになり、日本の猫界隈では地味に名前が知れ渡ることになってました。
――今後の展望や目標をお教えください。
猫のためにマンションを買って、一軒家建ててと、いろいろやってきてるのですが、猫たちが若い時はとにかく上下運動を!という意識で家を建てました。徐々に歳もとってきているので、ライフステージに合わせて家を変えていきたいです。そこで次は無人島か山を買って猫たちの足腰にも、さらに気を遣った平屋を建てて~と勝手に妄想してます。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
ちとせさんとひょんなことから一緒に作品を作れるようになって、大きな反響があり、これからも続編たくさん描いていきたいので、たくさん読んでください。僕のお家の猫、ちとせさん宅の猫ちゃんたちもどうぞよろしくお願いいたします。