俳優の坂口健太郎が9月3日、都内で行われた「信金中央金庫 Webムービー発表会〜SHINKIN Biz Room〜」に出席。過去に感じていた悩みや、歳を重ねてからの変化を明かした。
坂口健太郎、過去に抱いていた悩みを明かす
信金中央金庫は、坂口をイメージキャラクターに起用したドラマ仕立ての新WEBムービー「SHINKIN Biz Room」全5話を9月3日より順次公開。同動画は、坂口がSHINKIN Biz Roomの支配人として経営者に呼びかけるシーンから始まる。中小企業経営者が抱える「悩み」に焦点を当て、支配人である坂口が経営者に寄り添いながら、信金中央金庫の持つさまざまなソリューションを駆使して解決に導く内容となっている。
トークセッションでは坂口の現在・過去・未来をテーマにしたトークが繰り広げられた。「過去から現在を振り返り、俳優として立ちはだかった壁は?」という質問に坂口は「自分自身が悩みだった瞬間はありました」と回答。「ドラマや映画に出させていただいたりモデルとして活動したりする中で、坂口健太郎なんだけど『どこか自分の知らない僕が大きくなっているな』という感覚があった時代があって」と打ち明け、「そういうときは『本当の自分はこうなんだ』『こういう僕を見てくれ』っていうちょっとエゴに似たものが出ることが多かったんです」と振り返った。
坂口は「いろんな方に『僕は本当はこういう人なんだ』って見せることって、それ自身が『すごく作ってるな』って感じた瞬間があった」とも明かし、「どこか自分で体にメッキを張っていってしまったというか、ただでさえ登り坂なのにどんどんリュックに必要のない石を詰めながら歩いていっているというか、そういうときがあった」と吐露。「それを手放せるようになってからは、もうちょっと軽やかになった。今の自分の思考にすごく近づいたなということはありますね」と話した。
年齢を重ねてからの変化を告白
また、7月に33歳になった坂口は「最近、現場に若いスタッフが増えたなぁと思ったら自分が歳を重ねているだけだった(笑)」と笑い、「どんどん楽になってはいると思います。いい意味でも悪い意味でも自分の声が通るようになってきた。現場を良くするための声のつなげ方ができるようになってきた」としみじみ。歳を重ねる前まではわからなかったこともあると話し「いろんな人たちの意見をちゃんと自分で噛み砕くことができるようになってきました」と語った。
一時期は、自分の仕事は孤独な仕事だと思ったこともあるとも告白。「スタッフの方や、自分じゃない誰かを必要とすることはすごく大事なことだなっていうことは、歳を重ねた今、すごく思うことです」とかみしめた。
◆取材・文=山田果奈映