北野武監督、ベネチア国際映画祭で照れくさそうにスタンディングオベーションを制止「反応がすごく良かった」
照れくさそうにスタンディングオベーションを制止した北野監督
公式上映が行われたメイン会場のSALA GRANDEには、北野監督の新作を待ちわびたファンが世界中からベネチアへ押し寄せ、1032席が埋め尽くされた。上映中は笑いと拍手の渦が起き、世界中のファンが歓喜。上映後には、熱狂に包まれたに観客から惜しみない拍手と歓声が送られ、スタンディングオベーションが6分を過ぎたところで北野監督は照れくさそうにそれを制止。
世界初上映を終え、浅野は「お客さんにものすごくウケていたのでホッとしましたし、監督も喜んでいらっしゃいました。僕が日本の試写会で見た時に感じた『面白い! 面白い!』という感覚が正しかったことが確認できて良かったです」を心境を吐露。
大森は「イタリアのファンの方は北野監督の世界観をよくご存じなのだと思いますが、こんなにも愛と喜びを持ってこの映画と向き合っていただけるんだと思い、非常にうれしかったです」と喜びを語った。
北野監督「Broken Rage」上映後コメント
「ベネチア国際映画祭」には何度も来ているけど、今回はその中でもトップ3に入る程、反応が良かった。「HANA-BI」の時よりもスタンディングオベーションはこっちの方が長くて、面積とか体積で言えば、今回のが一番良かったなと思います。
「Broken Rage」はあまりにも映画らしくない、冒険した作品なので、「大丈夫かな?」と思ったけど、反応がすごく良かった。
「ベネチア国際映画祭」は、映画では無名だった武にグランプリをくれたので、自分たちが育てたという感覚を持ってくれてるんじゃない?
ベネチアでグランプリを取っても、あまり進化のないことをやっていたらファンに飽きられちゃうから、またチャレンジしてるところを見せないと。1本1本、ベネチアのファンがこの映画を見たらどう思うか?ということも意識しながら作っています。