コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、普段はアニキと呼ばれている柴犬・レオナルドが、祖父から飼われ始めた12年前から3世代に渡り主人公の茶子と茶子の家を守り続けているドラマが感動を呼んでいて話題の「〝大切な存在〟を守り続ける柴犬の話」をピックアップ。なお、本作品はcomic POOLにて連載中の「正反対なわたしたち」第36話(著:夏奈ほの//出版:一迅社)に該当する。
作者の夏奈ほのさんが2024年8月30日にX(旧Twitter)に投稿したところ、3万件を超える「いいね」を獲得し、「泣けた」「ダバっと涙が」「大号泣不可避」など多くの反響が寄せられた。本記事では、夏奈さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
茶子の悪口を言う同学年の男子を唸り声で撃退する柴犬のレオナルド
普段は茶子からアニキと呼ばれている柴犬・レオナルドと茶子の過去話になる。12年前に茶子の祖父の家に引き取られたレオナルドは、最初はいたずら好きの柴犬だった。祖父から茶子のアニキになるから仲良くしてやれと言われるレオナルド。友達のできない幼い頃の茶子の悪口を言う小学生に対して、うなり声で守ってくれる。祖父はこれからも茶子を頼むとレオナルドに言う。12年後、アニキのいつも着ている袢纏のほつれを直す祖母。実は、アニキの袢纏は亡き祖父の譲りもので…。
大人になる前の子供時代に初めてアニキと出会ったころから続く茶子との深い絆のストーリー。アニキが傍にいるだけで、心がぽかぽかになる人間と犬による心温まるほっこりドラマで、祖父や茶子とアニキの関係性にX(旧Twitter)上では「泣ける」「感動した!」「好き…ほっこりしました」「素敵な作品!」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
「犬のリアルな面と漫画らしいデフォルメな表現のバランスを特にこだわって描く」作者・夏奈さんが語る創作の裏側とこだわり
――「〝大切な存在〟を守り続ける柴犬の話」では、幼い頃の茶子とアニキの初出会いが描かれていますが、モチーフはどのようにして生まれたのでしょうか?
ふたりの過去については、登場した当初から大枠のイメージは固まっていて、おじいちゃんと孫(または師匠と弟子)のような関係を意識して生まれました。
――後にアニキと呼ばれる柴犬のレオナルドと祖父のストーリーも丁寧に描かれています。かわいらしいアニキと人間の表現が絶妙ですが、本作で工夫された点は何でしょうか。
アニキの人間味溢れる表情からしっかりと気持ちが伝わるよう、納得がいくまで微調整しました。
――上記以外の点で、本作を描く上で夏奈さんがこだわった点がございましたら、教えてください。
今回のお話に限らず、犬のリアルな面と漫画らしいデフォルメな表現のバランスを特にこだわって描くようにしています。
――「〝大切な存在〟を守り続ける柴犬の話」で、夏奈さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。
お気に入りのシーンは、縁側にてサイレントで時が流れていくシーンです。
――本作で、読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。
このお話を通して、犬が飼い主と過ごした時間や受けた愛情について、少しでも心に響くものがあったら嬉しいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつもご愛読いただきありがとうございます!
2巻から登場しているアニキと茶子ですが、今回のお話でようやくふたりの本質的な部分をお見せできたかと思います。
これからもたくさん活躍いたしますので、あたたかく見守っていただけますと幸いです!
「正反対なわたしたち」
■作者X(旧Twitter):夏奈ほの[ @8_ho_no ]
■comic POOL:夏奈ほの「正反対なわたしたち」
■SHODENSHA COMICS:夏奈ほの「先生とひととせの青」