コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、8月に発売された『竜騎士専門学校』(KADOKAWA)の書籍化のきっかけとなった作品『竜騎士になるための竜と人間の学校』を紹介する。作者のほたてぃーのさんが、6月12日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5.5万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、ほたてぃーのさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
竜と人がそれぞれクラスに分けられている学校での合同授業
「今日は竜クラスと人間クラスの合同授業です」と言って青空の下で始まった合同授業。実際に竜に乗った状態と、人を乗せた状態で訓練が行われるということで各自ペアを作ることになった。
発表された合同授業に「まじか!!」と驚く竜と人。青い鱗を持つ大きな竜はさっそく多くの生徒たちに声をかけられていくのだった。
組み分けられていくペアを見ながら、「やっぱでかくてかっこいいヤツ人気だな…」という竜と、「竜に声かける勇気ないよ…」という人間。「はァ〜〜〜」と大きなため息をつくと、お互いの存在に気付いて…。
この漫画を読んだ人たちからは、「竜たちがかわいすぎて…」「たまらないです…」「でかくてかっこいいヤツは乗り辛そう」「一緒に授業受けてるって時点でかわいすぎる」など、多くのコメントが寄せられている。
9年前の作品が長い時を経て蘇った珠玉の作品
――『竜騎士になるための竜と人間の学校』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
竜のほのぼのとした話を見てみたいとなぁ思ったことがあり、9年前に「竜騎士が乗る竜の学園モノ」をラクガキで描いてみたことがきっかけでした。そして昨年そのお話を「竜騎士の竜と人間の学園モノ」として描き直しSNSに投稿したこころ、多くの方に見ていただき今回の書籍化に繋がりました。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
先生たちのやりとりや学生たちの練習、恋の相談においても、竜と人間が互いに試行錯誤しながら課題を解決していく様子を描くようにしました。異なる種族同士だから生まれる疑問や発見が、読む楽しさに繋がればいいなと思います。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
書籍の描き下ろしエピソードですが、話の前後の流れで気に入っているのは「『えー』じゃない!」です。学校のわちゃわちゃ感があって好きです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
自分の学生時代の印象的なイベントを思い出しながら、「あの空間に竜の友達がいたらなぁ」と想像したりしました。訓練の内容については「竜騎士はこんな時どんなことが必要になるのだろうか」と考え、疑問に思ったことを反映させていくようにしました。
――本作では、優しい色味で描かれている竜が印象的でした。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。
ゆるーく、ストレスフリーで読んで欲しいので、絵のタッチもほんわかとした雰囲気を維持するようにしました。明るく賑やかにしたかったので、複数の竜が登場するシーンでは竜の色が偏らないようにするなど、カラフルになるように意識をしました。
――今後の展望や目標をお教えください。
まだ描きたいエピソードがたくさん残っているので、まずはお話を増やしていきたいですね。この学校は作中の世界でもできたてほやほやで、主人公の子たちも一期生です。これから後輩ができたり新しい関係が出てくるかもしれませんので、私もキャラクター達と共に学校を作り上げていく気持ちでまったり続けていきたいなと思います。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
竜騎士専門学校を読んでくださった皆様ありがとうございます。初めての書籍化でしたが、コメントやご感想もとても励みになりました。これからもいろんな彼らの学校生活をお見せできたらと思いますので、引き続き覗いてみてくださると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。