星野伸之氏 コメント
――元オリックス出身でもある日本ハムの「山崎福也選手×伏見寅威選手」のバッテリーは、オリックス時代にも組んでおり現在もバッテリーを組んでいますが、2人の印象を踏まえて本戦の見どころを教えてください。
オリックスで優勝した経験を日ハムに浸透させて、チームを引っ張っている印象を受けますね。
――新庄監督政権になってから、今季の日本ハムは最高順位をキープしていますが、星野さんから見た今の日ハムの勢いはどう分析していますか?
2年間、選手を見極めて、適材適所で選手を使いながら補強もしっかりして、山崎福也選手、レイエス選手の活躍や、田宮選手、水谷選手など“若手の成長”もあり、現在では、やっと清宮選手を成長させて、8月からチームに勢いをつけていると思います。
――一方のオリックスで注目したい選手はいますか?
横山聖哉です。一軍を経験させて、来年が楽しみです!
――オリックスは3年連続の優勝から一転、今季は投打が噛み合わず、ケガ人も増え現在5位となっています。この苦境を脱するために、チームとして何が必要だと思いますか?
やはり怪我人を出さないことはポイントだと思います。打線が3連覇の頃と比べて粘りが足りないように思うので、そこを見直していくべきかもしれません。
――最後に、プロ野球ファンに向けてひと言お願いします。
今は150km投げるのが当たり前になってきて、それを打つ打者の技術も向上しています。勝ち負けで一喜一憂すると同時に、勝ち負け関係なく、個々の技術力も一緒に見てもらいながら野球観戦を楽しんでいただけると嬉しいです!
星野伸之氏 プロフィール
1983年、旭川工業高校からドラフト5位で阪急ブレーブス(現:オリックス・バファローズ)に入団。プロ2年目の1985年にプロ初勝利をおさめ、1987年にはリーグ1位の6完封を記録し11勝を挙げる活躍を見せる。以降1997年まで11年連続で2桁勝利を挙げ、1995年、1996年のリーグ制覇にエースとして大きく貢献。オールスターゲームにも7回出場している。
2000年にFA権を行使して阪神ターガースに移籍、2年連続で開幕投手を務めた。プロ野球選手としては、非常に細身な体型で、最速130キロのストレートに70~90キロ台のスローカーブ、110キロ前後のフォークボールと少ない球種を巧みに操り勝利を重ねた。
通算勝利数は176勝、2000奪三振。2002年に現役を引退し、2006年から2009年まで阪神の二軍投手コーチを務め、2010年から2017年までオリックスで投手コーチを務めた。2018年からは、関西テレビ・J SPORTSの野球解説者や、サンケイスポーツ野球評論家としての活動を13年振りに再開。「BS松竹東急ベースボールシアター」のオリックス・バファローズVS北海道日本ハムファイターズ戦では、9月21日(土)・22日(日)の両日ともに解説を担当する。
※山崎福也の崎は、正しくは「たつさき」