二世界目:映画「街の上で」
若葉竜也映画初主演作。今泉力哉監督が、変容する "カルチャーの街" 下北沢を舞台に紡ぐ、古着屋と古本屋と自主映画と恋人と友達についての物語。僅か11館での封切りから、熱狂的な支持により、約120館まで全国拡大公開となった本作で、若葉は主人公・荒川青を演じる。
下北沢の古着屋で働いている青は、基本的にひとりで行動している。たまにライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったり。口数が多くもなく、少なくもなく。ただ生活圏は異常に狭いし、行動範囲も下北沢を出ない。“シモキタ”で事足りてしまうからだ。
そんな青の日常生活に、ふと訪れる「自主映画への出演依頼」という非日常、またいざ出演することにするまでの流れと、出てみたもののそれで何か変わったのか分からない数日間、そしてその過程で青は、さまざまな女性たちに出会っていく。
下北沢で暮らす青をはじめ、登場人物たちがとてもリアルだ。まるで誰かの日常を勝手に覗き見してしまっているかのようなリアルさ。下北沢という街の非日常感の中にある日常が、映画というフェイクの中にあるリアルとマッチして溶け合う。実に不思議な感覚。
その世界観を助長させているのは、間違いなく若葉の“普通すぎる会話”だろう。あまりにも自然で、まるでファミレスで隣の人の会話を聞いてしまったような感覚になる。
「特集 若葉竜也の佇まい」
放送日時 10/5 (土) ひる12:00より一挙放送
「アンメット ある脳外科医の日記」(2024年・TVドラマ)※BS・CS初
放送日:10月5日
原作:子鹿ゆずる(原作)/大槻閑人(漫画)『アンメット-ある脳外科医の日記-』(講談社「モーニング」連載)
脚本:篠﨑絵里子
演出:Yuki Saito、本橋圭太、日髙貴士
出演:杉咲花、若葉竜也、岡山天音、生田絵梨花、山谷花純、尾崎匠海(INI)、中村里帆・安井順平、野呂佳代、千葉雄大・小市慢太郎、酒向芳、吉瀬美智子、井浦新
「街の上で」(2021年・映画)
放送日:10月5日、10月10日
監督:今泉力哉
脚本:今泉力哉、大橋裕之
出演:若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚、成田凌(友情出演) ほか
「ペナルティループ」<PG-12> (2024年・映画)※TV初
放送日:10月5日、10月9日、10月18日
脚本・監督:荒木伸二
出演:若葉竜也、伊勢谷友介、山下リオ、ジン・デヨン