岡田さんが蒼を演じると、セリフがなくてもちゃんと成立するということを実感しました
――4人は十年来の友人とのことですが、実際に現場で皆さんの演技をご覧になっていかがでしたか?
4人の仲がいいというのはもちろんありますが、4人とももう20年近く俳優をやっていて、売れている方たちなので、 “こんなふうに解釈して、こんなふうに面白くしてくれるんだ”みたいな驚きがそれぞれありましたね。
賀来さんはやっぱりコメディーがお上手な方だなと演技を見て思いましたし、岡田さんが演じる蒼っていう役は、ほとんどセリフがないんですけど、やっぱり岡田さんが蒼を演じると、セリフがなくてもちゃんと成立するということを実感しました。
あと落合さんは、ドラマの中では弟分みたいな役ですが、本当にそのままで、賀来さんと時生くんが出したものに対してやりやすいものを提供する、というような感じでしたね。それぞれの演技を楽しく見ていました。
――岡田さんは、ドラマの中で他の3人との絡みがほとんどないと思いますが、現場も一緒になることはほとんどなかったのでしょうか?
現場では3回か4回くらい一緒のときがあって、4人で一緒にお昼ご飯を食べたりしていましたね。
――撮影で印象的だったシーンや、苦労したシーンなどはありましたか?
チーフ監督が廣木(隆一)さんといういろんな映画を撮られている方なのですが、ワンカット長回しで有名な監督さんで。廣木流みたいな、ワンカット長回しをいろんなところでトライしました。
僕が担当した第3話(7/26放送)で、心音(さとうほなみ)と心音の友達のミカ(矢野あゆみ)が自転車で走っていくシーンがあるのですが、あのシーンも2分半とか3分くらいワンカット長回しで撮ったんです。
廣木さんもいろんなシーンをワンカット長回しで撮っているのですが、結構大変なんですよ。ワンカットで撮るということは、演出的にも結構詰めないといけないし、当然役者さんはセリフを失敗したらいけないし。
実際に撮影するとなったら、錦糸町で撮影していたので、車を止めたりとか信号がいいところを狙ったりとかいろんな準備が必要だし。でも、3分間ずっと撮っているから、例えばその間にパトカーの音が聞こえたら、もうそれでやり直しなんですよね。
最終回の第12話で音楽フェスのシーンが出てくるのですが、そこでも廣木さんがワンカット超長回しで撮っているシーンがあるので、ぜひ注目していただけたらと思います。
――長回しのシーンでは結構アドリブが入ったりもするのでしょうか?
そうですね。長回しで撮っていると少しアクシデントが発生しても止められないので、何かアクシデントやハプニングが起こったら、それがまるで最初からあったかのように演じてもらったりしたこともありました。そういう部分も想像しながら見ていただけたら、また面白いかなと思います。
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