「音菊眞秀若武者」(おとにきくまことのわかむしゃ)と「御摂勧進帳」(ごひいきかんじんちょう)が、CS放送「衛星劇場」にてテレビ初放送される。
尾上眞秀の初舞台記念特別インタビューも放送
「音菊眞秀若武者」では、本演目で初舞台を踏む初代尾上眞秀が岩見重太郎を勤め、前半では女童姿で愛らしい舞を、後半では少年剣士の姿で狒々との勇ましい立廻りを披露する。また番組冒頭には、尾上眞秀の初舞台記念特別インタビューも放送される。
「御摂勧進帳」は、弁慶が番卒の首を次々と天水桶に投げ込み、金剛杖で芋を洗うような動きを見せることから、通称「芋洗い勧進帳」とも呼ばれる“もう一つの勧進帳”。中村芝翫演じる武蔵坊弁慶の、金剛杖で芋を洗うような動きに注目。
「音菊眞秀若武者」「御摂勧進帳」放送日・出演者
音菊眞秀若武者(2023年5月公演)
放送日:10月1日(火)昼4:00-5:15/11日(金)昼4:00-5:15ほか
出演:尾上眞秀、尾上菊五郎、尾上松緑、尾上菊之助、市川團十郎、坂東彦三郎、坂東亀蔵、中村梅枝(現・時蔵)、中村萬太郎、坂東巳之助、尾上右近、市川團蔵、中村時蔵(現・萬壽)、坂東楽善
国守の祝いの宴が催される山里曲輪。そこへ剣術指南役に連れられ一人の女童がやってくる。国守のもとで奉公することになった女童は、可憐な舞を披露し、宴を盛り上げる。
ところがそこへ、大狒々(ひひ)に村を襲われ困り果てた村人たちが来る。話を聞いた女童は自ら狒々退治に名乗りを挙げる。驚く人々に、女童は自らの正体を明かす。
御摂勧進帳(2021年6月公演)
放送日:10月1日(火) 昼5:15-夜6:15/ 8日(火) 昼4:00-5:00ほか
出演:中村芝翫、中村鴈治郎、中村亀鶴、中村歌昇、市川男寅、中村歌之助、
中村吉之丞、中村松江、大谷桂三、中村雀右衛門
兄頼朝と不和になり、都を落ち行く源義経は、武蔵坊弁慶ら家来とともに山伏に姿を変えて奥州平泉を目指す。その道中、一行は加賀国安宅の関で関守の富樫左衛門と斎藤次祐家らの詮議を受ける。
主君を命懸けで守ろうとする弁慶の忠義心に心打たれた富樫は、義経一行と見破りながらも通過を許すが、斎藤次の疑いは晴れない。