コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、みやさんが描く『3人いる』をピックアップ。
2024年8月16日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2.4万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、みやさんにインタビューを行い、創作のきっかけや本作の見どころなどを語ってもらった。
ある朝、自分が3人になっていた…
仕事が忙しく、夜遅くに帰宅する毎日。自炊する気力もなく、コンビニに寄るも自分が何を食べたいのかすらわからない。帰宅後、うつらうつらしながら主人公は考えていた“私があと2人くらいいたら…”と。
そんなことを考えていたら、まさか現実になった。ある朝、目を覚ますと目の前に“私”がいたのだ。目の前にいる“私”は「ゆっくり休んでて」と言い、仕事へ出かけていった。状況を飲み込めずにいると、さらに後ろから“私”の声。もう一人いた!
後ろでゆったりと椅子に座っている“私”が言う「私たち、今3人いるんだよ」。そして、主人公以外の2人の“私”が、それぞれ仕事と家事・雑用をメインに担当すると話し、主人公には「何をしてもいいし しなくてもいい」と続けた。
突然、自由を手に入れた主人公。一旦、気持ちを落ち着かせるため外に出て状況を整理しつつも、しばしの自由を謳歌する。そして、帰宅すると夕飯が用意されていた。自分の好物まで用意されていて、至れり尽くせりな状況に思わず涙がこぼれる。自分のことをわかってくれる“私”2人との生活に、これから主人公は何を思うのだろうか――。
本作には「私が昔から常々思っていた事そのまま可視化されてる」「理想的!!」「最高最高最高」など、共感の声が多数寄せられた。
作者・みやさん「『思ってた展開と違った』というコメントをいくつか頂いた」
――『3人いる』を創作したきっかけや理由などをお教えください。
理不尽なことに異を唱えたり怒ったり、世間ではあまり受け入れてもらえないような感情を肯定する作品を描きたいと思ったのがきっかけです。
――もし、作中と同じようにみやさんも自分が3人になったら、仕事・家事・自由の中で何を担当したいですか?また、自分が3人いたらやってみたいこともありましたらお教えください。
私は仕事を担当したいです。やってみたいこと…3人いることは隠しておいて、人に会った時に、左側にフェードアウトしたのに右側から再登場して驚かせるなどのドッキリを仕掛けたいです。
――作中、主人公は平日の昼間に川のせせらぎを聴きながら“贅沢”だなと感じています。平日勤務がメインの社会人の人たちの中には共感する人も多いと思うのですが、みやさんはどんな時間の使い方が“贅沢だな”と感じますか?
朝早く起きてご飯を食べてから「今日は充実した1日になりそう。」と思いながら二度寝をして起きたら夜だった…みたいな時に贅沢しちゃったなと感じます。
――本作の投稿には続きがありますが、以降の見どころや注目してほしいポイントなどをお教えください。
「思ってた展開と違った」というコメントをいくつか頂いたので、そこがポイントかもしれません(?)
――X(旧Twitter)の投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。最後に、今回の反響について感想をお聞かせください。
この作品を「SF淡々系」とコメントしてくださった方がいて、なるほど…!と思ったりしました。コメントを読んで気付くこともたくさんあるので、有難いな…と思いながら読んでいます。