山寺宏一 コメント「僕の声優人生の中で1番の宝物です!」
――2023年に25周年を迎えた「カウボーイビバップ」ですが、当時を振り返って思い出されることはありますか?
過去振り返るのは良くないと思いつつこの作品は別です。よく思い出してはほくそ笑んでいます。
――山寺さんにとって、この作品にはどのような思い入れがありますか?
とにかく大好きで「これを観て面白いと思わない人とは仲良くなれない」と言い続けています。
――主人公スパイク・スピーゲル役を演じるにあたって、何か気を付けていたこと、こだわっていたことはありますか?
初めに渡辺(信一郎)監督に「構えずにナチュラルに演じて欲しい。ピンチになればなるほど軽口を叩く感じ」と言われたと記憶していて、ずっと意識してました。でもジュリアやビシャスが絡むと人が変わった様にムキになってしまうんですけどね。あと何故かアンディにも(笑)。自分なりに「カッコつけずにカッコ良く」を目指していたかもしれません。
――山寺さんが感じる「カウボーイビバップ」の魅力を教えてください。
ストーリー・音楽・キャラクター等、アニメに必要な要素全てが最高でセンス抜群なところです!1話完結オムニバス的でもあり、かつ繋がってもいる点も素晴らしい。粋な台詞の数々は言わずもがなです。とにかく作品の中に流れている空気感がたまりません!
――「カウボーイビバップ」でお気に入りのシーンやセリフはありますか?
お気に入りじゃないシーンとセリフが無いです。でも一応お答えすると、例えばスパイクの「俺は運がいいわけでも、腕がいいわけでもないんだ。気風が良いのさ」というセリフや、ジェットの「金がない時には言うんだよ」、フェイの「働かざる者食うべからず。自分のエサは自分で確保しなさい。あたしはいいの。女は生きてるだけで偉いんだから」、エドの「きょうくん、きょうくん、しらない人にあったらついていきましょう」といったセリフは特に好きです。
シーンとしては、最後の戦いに向かう時のビバップ号でのシーンでしょうか。
――主人公のスパイクは元マフィアから賞金稼ぎへと転身していますが、山寺さんが転身するとしたら、どのような仕事をやってみたいですか?
スパイクを演じていた30代ならともかく、63歳からの転職はなかなかキツいです。このまま声優をやらせてください。どうしてもと言うならVTuber。
――山寺さんは声優として今なお躍進を続けていますが、「カウボーイビバップ」の出演を通して得られた“気づき”や“教訓”などがあれば教えてください。
声優は作品との出会い、キャラクターとの出会いが全て!
――「カウボーイビバップ」では石塚運昇さんや林原めぐみさんなど、名だたる声優陣と共演されていましたが、共演者との思い出エピソードなどはありますか?
もちろんたくさんあります。特にレギュラーメンバーは、スタッフと共にほぼ毎週飲みに行ってたので思い出が尽きません。1番年上の運昇さんが愛されキャラなので、みんなで弄ってワイワイやっていました。
――2025年で声優歴40年目を迎える山寺さんですが、声優業を続けるにあたり大切にしていることはなんですか。
自分がどうありたいか、どう演じたいのかを考え、試行錯誤を続けることですね。
――今後の目標や夢があれば教えてください。
健康長寿で90歳まで現役!
――最後に、BS松竹東急での放送を楽しみに待つファンに向けてひと言お願いします。
「カウボーイビバップ」は僕の声優人生の中で1番の宝物です!かなり前の作品にも関わらず、また放送して頂けることを嬉しく思います。お好きな方はもちろん、初めての方にとっても新鮮に感じられる作品だと思いますので、ぜひお楽しみください!
JVCエンタテインメント
発売日: 2012/12/20