10月4日公開の映画「ふれる。」の特別番組「全方位から徹底的に『ふれる。』!監督/主演キャスト/アーティスト大集合SP!」が、アニメSPECIALチャンネルにて9月24日に1時間、無料放送され、メインキャストの永瀬廉、坂東龍汰、前田拳太郎をはじめ、長井龍雪監督も出演し、映画の見どころや役作りについてたっぷりと語ったのに加え、本作の主題歌を担当したYOASOBIへのスペシャルインタビューも初公開され、主題歌「モノトーン」の制作裏話が語られた。
映画「ふれる。」
「ふれる。」は、埼玉・秩父を舞台にした“青春三部作”「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」「空の青さを知る人よ」で多くの人を感動で包んだ、長井監督、岡田麿里脚本、田中将賀キャラクターデザイン&総作画監督が贈るオリジナル長編アニメーション映画で、東京で共同生活を送る幼なじみの小野田秋、祖父江諒、井ノ原優太の3人と、テレパシーのような力を持つ不思議な生き物「ふれる」を中心に、3人のゆれ動く友情が描かれている。
まずは、長井監督から制作の裏話として、制作が決まった経緯や舞台が高田馬場になった理由などが語られるなか、MCの土田晃之から岡田、田中ら“超平和バスターズ”の面々ともめたことがあるか聞かれると、長井監督は「もちろんもめたりもします」「もめて、打ち合わせが数回飛びました」と告白し、スタジオは騒然となる。物語の方向性で、たびたび口論になることがあったそうだが、「でも、できあがったってことは、ちゃんと仲直りしたってことだと思います」と話す長井監督に、スタジオは笑いに包まれる。
続いて、メインキャストの3人が、それぞれのキャラクターの役作りについて語る。口べたで幼いころから手が先に出てしまう少年の秋を演じた永瀬は、「秋がいちばん目に見えて変化していくキャラクターだったので、秋の気持ちの変化というところで、声色や声量を意識しました」とまた、声優と俳優の違いを聞かれると「やっぱりむずかしかったぁ」としみじみと語る。「リアクションの演技がむずかしかったです。“うわぁぁ!”とか、リアクションのシーンが僕は多くて。ちゃんとアニメに落としこんだリアクションって、声優ならではのお芝居じゃないですか」と感嘆詞に苦戦したことを明かしつつ、「むずかしいけど、すごくやりがいを持って演じていました」と晴れやかな表情で語る。
また、体育会系で3人のなかの兄貴分の諒を演じた坂東は、「ただ元気で、体育会系で、ハツラツという記号的なキャラクターにはしたくなかったので、そこに包容力だったり、声のなかにやさしさがあるようにていねいに演じました」と、コンンプレックスが多く、たまに卑屈気味な優太を演じた前田は、「優太くんは人間らしいキャラクターであり、いちばんアニメらしいキャラクターでもあるなと思っていて、アニメらしい雰囲気が出せたらいいなと思いながら演じてました」とそれぞれの役作りのポイントを語っていく。
その3人を長井監督は、「めちゃくちゃよかったです!」「さすがです!」「やられました」とベタぼめで、監督から太鼓判を押され、3人からは「よかったぁ! 安心!」と安堵の声と、「やったぁぁ」「ねらいどおり!」「ありがとうございます」と喜びの声が飛び交う。
その後は、アフレコ現場での雰囲気や、それぞれが思う「ふれる。」の注目ポイントを語った4人は、作画や音楽、演出のこだわりなどを語り、作品の魅力を掘り下げていく。
そして、番組はあっという間に終わりの時間が近づき、4人は最後に視聴者へメッセージを送る。
長井監督「よくある日常のなかで、“ふれる”というエッセンスが加わったことによって起こる非日常感を映画館でぜひ味わっていただければと思います」
前田「今の時代、コミュニケーションをスマホでとったりすることが多いと思いますが、人と人とのつながり、大事なものを教えてくれる映画だと思うので、老若男女問わず、たくさんの方に見ていただけたらうれしいです」
坂東「脚本を最初に読ませていただいた時から、日常のなかに本来あるべき大切なことを改めて認識させられる作品でした。改めて近くにいる大切な人に何か伝えなきゃと思ったり、日常の背中を押すきっかけになってもらえたらと思います」
永瀬「口にしないと伝わらないことって本当に多いんだなって気づかせてくれるし、それを教わるというより、寄り添って伝えてくれる作品です。“ふれる”がまさに自分の心に触れてくるような、ほぐされるような感覚になる作品になっていて、自分のまわりのことや、大切なものを見返すきっかけになる作品だと思っています。ぜひ劇場でご覧ください」
とそれぞれ作品への想いを語り、大盛況のなか番組は幕を閉じた。
9月24日夜10: 00~11:00 アニメSPECIALチャンネルにて無料放送
(※放送後、12月31日(火)まで無料視聴可能)