中山美穂&木村拓哉主演ドラマ「眠れる森」(1998年、フジテレビ系)が四半世紀以上の時を経て今、ふたたび熱い注目を集めている。主人公・実那子(中山)の婚約者・輝一郎(仲村トオル)の周辺で嫌がらせが起こり(第3話)、実那子は自分の過去について調べ始め、恐ろしい真実を知る(第4話)――。不穏なムードの序盤で際立つのは、何を考えているのかが読めない直季のミステリアスな存在感だ。(以下、第4話までのネタバレがあります)
“アダルトチルドレン”や“記憶の埋め込み”もテーマに
「眠れる森」は、3カ月後に結婚を控えた実那子が荷物の中から15年前の“ラブレター”を見つけたことをきっかけに、謎めいた事件に巻き込まれていく様を描いたミステリー。差出人不明のその手紙に書かれた「15年前の今日、眠れる森で会いましょう」というメッセージを見て故郷の森へ向かった実那子は、そこで直季と出会う。
FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」にピックアップされ順次無料公開がスタートしたことで、今また注目を集めている同作。脚本は故・野沢尚さんが手掛け、心に深い傷を負った“アダルトチルドレン”や、一家惨殺事件に巻き込まれた実那子に新たな記憶を“埋め込む”という記憶と脳のメカニズムについても描かれている。
すべてが伏線…木村拓哉“直季”の意味深なセリフ
付きまとう本当の理由を明かさないまま、実那子との距離を詰めていく直季。第3話では「俺みたいな男が現れるのをずっと実那子は待ってたんだよ」「もっと憎めば?そのうち俺のことどうしようもなく好きになるから」と、まるで実那子の過去から未来までを見通しているようなことを言う。