京都アニメーションによる名作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のシリーズ3作品を、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて10月24日(木)より一挙放送する。本記事では、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝―永遠と自動手記人形―」「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の3作品について、あらすじや見どころを紹介していく。
心を育む機会を与えられなかった少女が愛を知る「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版」
10月24日(木)夜8時からは、テレビアニメ全13話の魅力を凝縮し、再構成された「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版」を放送。
舞台は、とある大陸のとある時代。大陸を南北に分断した大戦は終結し、世の中は平和に向かう気運に満ちていた。戦時中に軍人として戦った少女ヴァイオレット・エヴァーガーデン(CV:石川由依)は、戦時に大切な人、ギルベルト・ブーゲンビリア少佐(CV:浪川大輔)から別れ際に告げられた「愛してる」という言葉を胸に抱えたまま、軍を離れて大きな港町にやって来ていた。人々は活気にあふれ、ガス灯が並ぶ街路にはトラムが行き交うようなこの街で、ヴァイオレットは依頼人の想いを汲み取って手紙を代筆する「自動手記人形」という仕事に就く。そしてヴァイオレットは依頼人とまっすぐに向き合い、相手の心の奥底にある素直な気持ちに触れることで、かつて告げられた言葉の意味に近づいていく――。
著者・暁佳奈の同名小説をアニメ化した本作。“戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙”や、“都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙”“飾らないありのままの恋心を綴った手紙”など、さまざまな人の気持ちが込められた手紙を代筆することによって、感情を育めていなかったヴァイオレットが愛を知っていく様子が圧巻の映像美で繊細に描かれる。“大人が本気で泣けるアニメ”と評されるだけあって、今まで堪えてきた涙が溢れ出すヴァイオレットの姿は、非常に美しく感動的なシーンとなっている。
ヴァイオレットが“永遠”を見つける物語「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝―永遠と自動手記人形―」
10月25日(金)夜8時からは、ヴァイオレットと、新たな依頼主・イザベラとの物語が描かれる「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝―永遠と自動手記人形―」を放送。生きることに絶望していた少女・イザベラが、ヴァイオレットと共に“永遠”を見つける物語だ。
手紙の代筆業を通して成長を遂げたヴァイオレットは、規律の厳しい女学校に通う依頼主・イザベラ(CV:寿美菜子)の教育係として雇われることに。父親と“契約”を交わしたイザベラにとって、女学校は牢獄そのものだった。そんな未来への希望や期待を失っていた少女・イザベラとヴァイオレットが出会い、心の交流を綴っていく――。
ヴァイオレットとイザベラの絆が見どころとして描かれる本作。最初イザベラは教育係として派遣されてきたヴァイオレットを快く思っておらず、完全に心を閉ざしていた。しかし、やがてイザベラに生き別れた妹がいることが明らかになり、ヴァイオレットが離れ離れになった姉妹の届かぬ思いをつないでいくことで、2人の間に絆が芽生え始める。そんな2人が心を通わせていくシーンでは、人間の優しさと愛を感じることができる。
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