アリアナ・グランデやビリー・アイリッシュらが出演予定のバラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」シーズン50が、9月28日より北米で放送スタート。それに伴い、動画配信サービス・Huluでは第1回の“字幕なし版”を10月2日に日本最速配信しており、10月16日(水)には“日本語・英語字幕版”を配信する(※以降、各エピソードは本国放送翌週の水曜日に配信)。本記事では、放送開始から50年目を迎える同番組の見どころを紹介していく。
過去にはブラッド・ピットやロバート・デ・ニーロらもゲスト出演
アメリカの3大ネットワークの1つ・NBCで1975年にスタートして以降、毎週土曜の深夜に放送されているアメリカの長寿バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」(通称:SNL)。毎話大物ゲストを招き、ゲストを起用したコントと人気アーティストによるライブパフォーマンスを披露することで知られている。
番組内では、おもに政治やその時の時事ネタを元にしたコントを筆頭に、アメリカで実際に放送されている報道番組やクイズ番組、トレンドのドラマやCMなどのパロディコントもおこなわれる。
そんな本作は、放送開始から50年を迎える今年2024年に、記念すべきシーズン50を放送。第1回目のゲストを飾るのは、第76回エミー賞コメディ部門で主演女優賞を受賞したベテラン女優のジーン・スマート。そして音楽ゲストには、第66回グラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされた元ラッパーのカントリー歌手、ジェリー・ロールが出演。
過去にはブラッド・ピットやロバート・デ・ニーロなどが、ニュースで話題の実在の人物役を演じ、鋭い政治風刺コントに挑戦した同番組。新シーズンでは今年の大統領選を見据え、すでにカマラ・ハリス副大統領役には「SNL」のレギュラーキャスト出身でコメディアンのマヤ・ルドルフの続投が発表されている。そして、過去にはアレック・ボールドウィンが演じてきたトランプ前大統領役を、今年は誰が演じるかも注目ポイント。
また、今後登場するゲストとしてアリアナ・グランデやマイケル・キートン、音楽ゲストにはコールドプレイやビリー・アイリッシュなどの出演がすでに発表されているため、シーズン50も名だたる著名人のコントやライブパフォーマンスを楽しめる。
大統領が無茶苦茶な語り口で演説…他のコント番組とは一線を画す「SNL」の魅力
同番組では豪華絢爛なゲストがコントに挑戦し、普段とは違った姿を見せてくれるところが見どころとして挙げられるが、他にも通常のコント番組とは異なる魅力が満載。中でも、大統領や政治家のパロディコーナーは、放送当時から注目を集めている。
国内外を問わず、その時々に活躍したりスキャンダルを起こしたりと何かと話題が絶えない政治家を風刺するコントがアメリカ国民に大ウケ。これは、アメリカ国民は他国に比べて政治に関心が高いことも影響している。
大統領が国民に無茶苦茶な語り口での演説をするコントがキラーコンテンツとなっていたり、アメリカ大統領選挙の年には討論会が常にネタにされている。特に2007年~2009年にかけて、当時の大統領候補だったサラ・ペイリン(ティナ・フェイ)とヒラリー・クリントン(エイミー・ポーラー)のネタは、人気の高さから本人が番組に出演するまで至っている。
その他にも、レギュラー陣やゲストがコントで演じたさまざまなキャラクターが大ヒットを飛ばすこともしばしば。例えば、初代レギュラーメンバーのジョン・ベルーシとダン・エイクロイドを中心に結成されたバンド「ブルース・ブラザーズ」が実際にアルバムをリリースしたり、人気キャラのコーンヘッズや人気コーナーの「ウェインズ・ワールド」がそれぞれ映画化していたりと、テレビ番組の枠を超えて広く人気を集めている。