北大路欣也“明智小五郎”が“歳を取る不思議な押絵”の謎を解明する<江戸川乱歩の美女シリーズ「神戸六甲幻の美女」>
1977年より、約20年間にわたり土曜ワイド劇場で放送されてきた人気サスペンスドラマ「江戸川乱歩の美女シリーズ」。BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では11月3日(日)昼3時より、神戸の六甲山を舞台に、40年以上前に起きた事件の真相を解き明かすシリーズ第30弾「神戸六甲まぼろしの美女」を放送する。本記事では、本作のあらすじや見どころについて紹介していく。
大人向け要素満載の「江戸川乱歩の美女シリーズ」
江戸川乱歩の傑作小説を原作に、名探偵・明智小五郎を演じる天知茂さんや北大路欣也を主演にドラマ化した「江戸川乱歩の美女シリーズ」。さまざまな事件に遭遇した明智が、巧みな推理や変装シーンを交えながら解決をしていくサスペンス要素をメインに、数々の有名女優が“美女役”としてゲスト出演することで多くの熱狂的ファンを獲得した。
原作を忠実に再現したトリックや明智の推理シーンはもちろん、“美女役による官能シーン”も本シリーズにおける見どころの一つ。本シリーズには、由美かおるや萬田久子、岡江久美子さんといった女優が出演し、“お約束”とも言える入浴シーンや男性を誘惑するシーンなど、大人向け要素が盛り込まれている。
ちなみに「神戸六甲まぼろしの美女」で美女役を演じているのは、女優の南条玲子。土曜ワイド劇場をはじめ、火曜サスペンス劇場にも多くの出演経験がある実力派女優だ。本作ではカメラマンの舞谷藤子役を演じている。
不思議な押絵にまつわる事件を描いた「神戸六甲まぼろしの美女」あらすじ
外国船での盗難事件を解決した明智(北大路欣也)は、神戸の街を散策中、ボルゴス洋菓子記念館にふと立ち寄った。そこで、1枚の絵画を眺めながら涙を流す美女・藤子(南条玲子)を見つけ、明智はポスターの女性とその美女が酷似していることを不思議に思う。その後、明智は東京に戻る列車の中で不思議な押絵を目にし、そこに描かれている白髪の女性がポスターの女性、すなわち藤子に似ていることにも気付く…。
そんな中、アンティークコレクションの展示会に参加した明智は、列車の中で見かけた押絵と、それを撮影する藤子と遭遇。藤子によると、この押絵は木谷守という男性と河野千代という女性がモデルになっているという。そして描かれた当時、押絵の中の千代は若く黒髪姿だったが、なぜか少しずつ歳を取り、一方で押絵の中の木谷はそのままだと説明。さらに藤子は明智に、押絵の木谷が歳を取らないのは実際の木谷が40年前に亡くなったからではと自らの考えを明かし、加えて実際の千代はそのショックで記憶を失っているとも話す。
その後、展示会の主催者である瀬島と福田がやって来て、展示の予定がなかったこの押絵を慌てて撤収させる。押絵の裏には、木谷から“復讐する”という旨のメッセージが刻まれていた。その後、主催者の2人のもとに「福田の娘から復讐してやる」という犯罪予告の電話が入り、展示会に来ていたはずの福田の娘・弥生が姿を消してしまう。警察の捜索により、弥生は展示品の一つ“西洋の鎧”の中に閉じ込められてるところを発見されるが、幸いにも命に別状はなかった。しかし焦った主催者の2人は明智の事務所を訪ね、押絵にまつわる謎を解明してほしいと依頼する。
その頃、藤子は押絵の写真を撮りたいと瀬島の息子の元を訪れ、一緒に保管庫へ向かう。すると突然保管庫の明かりが消え、藤子は黒ずくめの男に襲われ――。
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