「第5話で伏線回収、そして新たに始まる」と反響(以下、ネタバレが含まれます)
第4話までは、このドラマは現実的な事件を解決していく話なのかそれとも超能力的な事件を扱っていく話なのか…どちらだろう?と疑問に思っていた視聴者も少なくないはず。だが、この方向性が第5話で明確となる(以下、ネタバレが含まれます)。
興玉が「神がそれらの(人智を超えた)能力を使い起こした不可思議な事件。それを人間たちに気付かれないように丸く収めるのが“全領域異常解決室”の本来の仕事でした」と雨野に明かす。続けて、「ヒルコの登場ですべてが変わった。僕らは今、謎の神・ヒルコとの戦争状態にある」と告げるのだった。
つまり、第5話では実はこれまでの事件はすべて神VS神であったことが明かされる。さて、“ヒルコ”とは一体何者なのだろうか。日本神話に登場する神様・蛭子(水蛭子、蛭児)説が濃厚だ。蛭子は国生みの神である伊耶那岐・伊耶那美が最初に産んだ子であるものの、身体的な問題があったため舟で海に流されてしまい、後に恵比寿様(遠方から福を運んできてくれる海の神様)になったとも言われている、非常に不遇で不可思議な神様と伝承されている。
なお、両親に捨てたれた理由としては諸説あるものの、“穢れ”の価値観が影響している説が有力だ。穢れとは、危険や不幸をもたらすものとして、人々から忌み嫌われるもの。蛭子の身体的な問題が穢れの一種とされ、不吉な子として扱われたのではないかと推測されている。
第5話の最後には全領域異常解決室にサボテンがあるカットが映し出されていた。熱帯地域でも枯れずに生き続けるサボテンは、「偉大」という花言葉があると同時に、風水では鋭くとがったトゲを持つことから“魔除け”“邪気(鬼)払い”の効果があると言われている。
本当にヒルコとは“悪(穢れ)”なのだろうか?はたまた人々から崇拝されて愛される“えびす”様なのだろうか?ヒルコが“全決”といつ対峙するのかも楽しみだ。神の戦争に突入した「全領域異常解決室」。ますます今後の物語から目が離せない。
第5話の地上波放送を前に、FODでの先行配信を観た視聴者たちからSNS上でも「ここ最近で観たドラマで一番面白い!」「第5話すごい…!いろんな意味で伏線が回収される」「こういうドラマ大好き!!」「第5話マジで観てほしい…俄然面白くなってきた」「第5話から新たに始まる感じがすごい」などの声が上がり、話題となっている。
構成・文=戸塚安友奈
エイベックス・ピクチャーズ