阿部寛が11月11日、都内で開催された映画「ショウタイムセブン」(2025年2月7日[金]公開)完成報告イベントに、竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎と共に登壇した。
キャスター役に挑戦した理由を語る「そろそろこのハードルに挑戦したいな」
映画「ショウタイムセブン」は、韓国で大ヒットを記録したソリッドスリラー映画「テロ,ライブ」(2013年)を原作に、現代日本ならではのオリジナル展開をふんだんに盛り込んだリアルタイム型サスペンス・エンターテインメント。生放送内で起こる爆弾犯と元人気キャスターの命懸けのやり取りを描く。
登壇した阿部は、完成した作品について「こんな状態になりたくないなって(笑)。自分が役でやったんですけど、こうやって追い込まれて、しかも生放送でアナウンサーとしてそれを実況中継しながら、全部視聴者に見られているという中で、(想定外のいろいろな事態を)裁かなきゃいけないこの男の追い込まれ方っていうのは、すごいなと思ってドキドキしながら見ていました」と述懐。
また、役について「アナウンサーとかキャスター役って今まで避けていたんですよ。すごく難しいなと思うし。実際に番宣とかで(生放送番組に)出させてもらった時に、時間の中で段取りよく機転を利かせるっていうのは、『自分では絶対にできないな』と思っていたので、尊敬でしかなかったんです。でも、この年になっていろんな役をやり尽くしたので、『そろそろこのハードルに挑戦したいな』と思ったんです」とオファーを受けた理由を明かした。
さらに、キャスターを演じるに当たり、「大体同じくらいの年齢のアナウンサーの方にインタビューさせてもらって、どういうことを考えているのかとか、大事なニュースの前に微妙にあるパフォーマンスをしている場面もあるらしいので、そういうことを教わりながらこのハードル高い役をやりました」と告白。
竜星涼の暴露に思わず苦笑「いやらしいじゃないか」
そんな中、竜星涼が約1年ぶりとなる阿部との共演を回顧。竜星が「阿部さんはご自身がCMをやってる飲料メーカーの飲料を、僕にさっと渡して『これ、うまいよ』って。『皆さんが見る場所じゃない裏でも(阿部寛というキャラクターを)作ってんだ!』って。周りのスタッフにも宣伝するというプロ意識が…」と阿部の声色をまねしつつ、「こんな話もできるくらい仲良くさせてもらっていました」とにやり。
すると、阿部は「いやらしいじゃないか。頼むよ!」と苦笑し、竜星の演技について「役がすごく生意気で…。最後にバッとくるところがあるんだけれども、そのスイッチが入った時の彼の演技の高速さと、その集中力は、目が覚めるような感じでした。(前回の共演から)1年以上経っているんだけど、成長も感じたし」と振り返りつつ、印象について「こうやって一緒に仕事をしてもの非常に気持ちのいい人間。ある種の良い生意気さも面白く思うし、今日は僕よりも派手な衣装着てるし。失礼だなと思いながら…(笑)」とジョークを交えながらコメントして爆笑をさらった。
◆取材・文=原田健
TCエンタテインメント
発売日: 2023/12/27