駒木根葵汰、塩野瑛久、越山敬達が現場で見せた“すごみ”と“変化”
――改めて、前作に続き“天狗の末裔”を演じる、駒木根さん、塩野さん、越山さんの印象や魅力についてお聞かせください。
三者三様の魅力があるんです。駒木根さん演じる基は、凛とした佇まいで、自分なりの美学を持って生きていますが、とはいえ29歳の青年なので迷うこともあるというのを上手に表現してくれていて。実写にした時の人間くささみたいなものをいいバランスで出してくれているなと思います。
天狗ですし、羽も生えていますから人間離れしたところも必要なのですが、そのあたりのさじ加減が絶妙で。駒木根くんの基というキャラクターに対する理解力の高さを感じますし、素晴らしいなと思っています。
塩野さんは元々二枚目ですし、フェミニンな感性もある “イケメンなお兄さん”という役が多い印象だったのですが、もっと兄貴っぽいところを見てみたいなと思っていました。それに加え、メインキャストの中では年齢もキャリアも一番上なので、“裏座長”として現場を引っ張ってほしいという我々の思いもお伝えして、有意の役を引き受けていただいたんです。
きっとオンとしては血のつながりがある基よりも、一般人としていろんな葛藤を抱えながら生きている有意の方が共感値は高いと思うので、その辺の関係性をしっかりと築き上げながら、基とオンのメンターでもあるという有意を見事に演じてくれていて、僕らも塩野さんのことを心から信頼しています。
最後に、越山くんですが「Season1」では彼が持っているものがキラキラしていて、僕らがそれを切り取っていくといいますか、彼の存在自体を見ていたのですが、「Season2」ではこの一年間でいろんな現場を経験して、お芝居に対するアプローチが変わったのか、彼から“何かやろう”という気持ちが伝わってきて。オンという役を手探りで演じていた去年に比べて、理解度が増していました。
ドラマの世界観をきっちりと守りながら、そこから逸脱することなくチャレンジしようとしてくれている姿を見て、非常に成長したなと感じました。
前作撮影時は中学三年生ということもあって、スタッフとワイワイ話している姿をあまり見かけなかったのですが、今回はいろんな人に冗談を言ったりするようになったりと、一番変化があったのではないかと思います。
第6話以降は「前半とはまた違う味わいになります」
――新たなキャストたちが登場し、物語は新たな展開を迎えますが、後半戦の見どころと読者へのメッセージをお願いします。
第5話で颯真や、有意の兄・慈雨が登場したことで、基、オン、有意の生活に他者が入り込んでくることになります。それに加えて、今まで描かれてこなかった有意のバックグラウンドが見えてきたり、年上のお兄さんとしか接してこなかったオンが同年代の子と接する中でどう変わっていくのか、という部分が描かれるので、前半とはまた違う味わいになります。
料理もひと夏の話なので使用できる食材が限られている中、試行錯誤をしていろんなバリエーションを心掛けているので、そこにも注目していただけたらと思います!
取材・文=たくあんとほたて
毎週火曜夜9:00-9:30
BS-TBS、BS-TBS 4Kにて同時放送
https://bs.tbs.co.jp/tenguskitchen/
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