好奇心旺盛で臆病なモルカーとの共通点に、「リスクにおびえたような記憶はあまりない(大塚)」
――モルカーには好奇心旺盛な面と臆病な面があると思います。お二人の好奇心と、リスクに対する不安について考えを聞かせてください。
大塚:僕は庶民なので(笑)、失うものがあまりないからリスクにおびえたような記憶はあまりないですね。ほどほどに好奇心があり、ほどほどに怖がりな気がします。以前はパラシュートをつけて飛び降りてみたいと思うようなこともあったんですが、そろそろ遊園地でジェットコースターにも乗せてもらえなくなるような年齢なので、空から飛び降りると心臓が危ないかな、というリスクは怖いです(笑)。
相葉:僕も個人的なことに関してはあまりリスクヘッジを考えるようなことはないですね。グループの場合は5人の活動なので5人で考えていかないといけないと思うけど、個人としてはやりたいと思ったことをやっています。ビビッときたものに対して、「あの時にやっていたらどうなっていたんだろう」と後悔するほうが嫌かな。
お互いの印象について「渡せば絶対に返ってくる」という駆け引きの楽しさがある(相葉)」
――直近での共演が続いているお二人ですが、お互いの印象を聞かせてください。
大塚:相葉くんのすてきなところって、自分で自分の声を聞いて完結することなく、ちゃんと渡してくれるところなんです。自分の声に酔ってしまう人は少なくなくて、そうなってしまうと、自分がしゃべり終わったところで完結してしまうので、繋げていきにくいんですよ。僕自身も「そうはなるまい」と日々戒めていますが、相葉くんはそういったところがまったくなくて、ちゃんとキャッチボールができるので楽しい。すごくやりやすいです。
相葉:自分の声がかっこいいなんて思ったこと、1回もないです。
大塚:それがすてきなんだと思う。
相葉:大塚さんとは最近、すごく濃密な時間を過ごさせていただいています。これだけたくさんの役をやってきていらっしゃる大ベテランなので、引っ張っていただいていますし、「渡せば絶対に返ってくる」という駆け引きの楽しさがありますね。
大塚:相葉くんは、当たりが柔らかくて腰も低くて、ものすごく気を遣っている人だと思う。こうして取材に来ていただいている皆さんに対しても「不快な思いをしていないかな」と常にアンテナでサーチしている感じもするし、すごいなと思います。
相葉:うれしいです。大レジェンドの大塚さんとこうして一緒の作品に出させてもらったり、違う現場でも掛け合いをさせてもらったりして、毎回色んな発見があるんです。すごく刺激をもらえるし、楽しいんですよね。今度ゆっくりお酒を飲みながらお話したいです(笑)。
◆取材・文=山田健史/相葉雅紀スタイリスト=丸本達彦、衣装協力=blurhms ROOTSTOCK(alpha PR)、 blurhms(alpha PR)、ヘアメイク=浅津陽介/大塚明夫スタイリスト=森島あさみ、ヘアメイク=田中裕子
◆公開:2024年11月29日(金)~
◆配給:TOHO NEXT
公式HP:https://molcar-movie.com/
<スタッフ・キャスト>
原案・総監修:見里朝希
監督:まんきゅう
副監督:小林丸
脚本:柿原優子
音響監督:小沼則義
音楽:小鷲翔太
制作:モンスターズエッグ
製作:PUI PUI モルカー製作委員会
声の出演:つむぎ(モルモット)、糸(モルモット)、相葉雅紀、大塚明夫、村瀬歩、鬼頭明里、田村ゆかり
フレーベル館
発売日: 2021/04/13
バンダイナムコフィルムワークス
発売日: 2023/02/24