河合優実が「第16回TAMA映画賞」最優秀女優賞に輝き、11月30日に都内にて開催された授賞式に登壇。2024年に印象に残ったことなどを明かした。
河合優実、キャストとスタッフに感謝「すごく誇りに思っています」
同映画賞は、多摩市および近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力あふれる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝を込めて表彰するもの。
ブラックのシンプルなドレスで登場し、「すてきな賞をありがとうございます」と感謝した河合。
「今年公開された作品については、すごくどの現場も『できればこの先もこういうふうに映画が作りたいな』と思えるような現場でした。人の探究心や信念をすごくたくさん見ることができて。キャストのみなさんやスタッフの皆さんに心より感謝申し上げたいですし、皆さんのことをすごく誇りに思っています」とコメントした。
2024年で印象に残ったことを告白
映画だけではなく、ドラマ出演も続くなど大活躍だった2024年。印象に残ったことについて「たくさんいろんな場面があった1年だったんですけど、カンヌ映画祭に行かせてもらって」と振り返る。
「そのときに今まで自分が出た作品や今年日本で公開したいくつかの作品をちゃんと見てくれている海外の方にもたくさん出会いました。自分が見えない人にも届いているんだな、ということをすごく実感しました」としみじみ語った。
河合が主演を務めた映画「ナミビアの砂漠」の山中瑶子監督は、6年前に高校生だった河合から「女優になるのでいつか出演させてください」という手紙をもらったことを思い返し、「本当によくそのときの景色を覚えています。すごくまなざしの鋭い、強い、勝ち気な目をした子が来たなと思って。とても印象に残っていました」と告白。
河合は「非常に恥ずかしいです」と照れつつも、「それでも恥ずかしい行動をしていなかったら『ナミビアの砂漠』はできていなかったので、そのときは必要だったパワーかなと思います」と振り返った。
ほか、最優秀作品賞に「夜明けのすべて」「ぼくのお日さま」、特別賞に「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の呉美保監督およびスタッフ・キャスト一同、「ルックバック」の押山清高監督およびスタッフ・キャスト一同、最優秀男優賞に藤竜也、吉沢亮、最優秀女優賞に河合、上白石萌音、最優秀新進監督賞に近浦啓監督、山中瑶子監督、最優秀新進男優賞に松村北斗、齋藤潤、最優秀新進女優賞に森田想、早瀬憩がそれぞれ受賞した。
◆取材・文=山田果奈映