オリジナルドラマのヒロインがついに決定!東野瑞希が最優秀女優賞を獲得!!
7月末に放送されたスペシャル番組を皮切りに、2カ月にわたり開催されてきた「よしもとドラマ部 金の卵オーディション」が9/26に最終回を迎えた。最後の舞台となったのは、千葉・幕張にある「よしもと幕張イオンモール劇場」。「金の卵オーディション」では初となる公開生放送には、女優の卵たちが挑む最後の戦いを見届けようと、平日の夜にも関わらず多くのファンが駆け付けた。
「よしもとドラマ部」はドラマをこよなく愛し、ドラマに関するトークイベントを月に一度欠かさず行う、ニブンノゴ!宮地謙典とLLRの福田恵悟、フルーツポンチの村上健志の3人からなるユニット。彼らは“3人が本当に見たいドラマ”を制作するため、そして将来の大人気女優となるであろう“金の卵”を発掘するべく、7月末に「よしもとドラマ部 in 生テレ」を旗揚げし、以降は女優の卵たちに演技課題を与えながら彼女たちの成長を見守り続けた。
また「金の卵オーディション」に参加する女優の卵たちは、動画配信サービス「生テレ」を通して演技課題などの配信を2カ月にわたり挑戦。その配信を視聴者に見てもらい、“応援”によるキモチポイントや視聴者数、コメント数に応じて付与される“ドリームポイント(DP)”を多く獲得することで、特別番組への出演権を得ることができ、ヒロインの座へと着実に歩みを進めてきた。
そして9/26に配信されたスペシャル番組「よしもとドラマ部 in 生テレ Final Stage」では、予選を勝ち抜いた9名の女優の卵たちが登場。DPの獲得数が多かった鍋島瑠衣、王崎まりな、兵藤美帆、小田切正代、竹花ありあの上位5名に加え、「ドラマ部」推薦枠として柴田梨奈、9/15のスペシャル番組でMVPを獲得した新宿靖菜、はらみか、東野瑞希が、最後の演技合戦に臨むべく舞台へと上がった。
9名のファイナリストたちは、ファンがそばで見守る中、個人演技と集団演技で最後となる演技合戦に挑戦した。その際に使用された脚本は、実際に撮影されるドラマのシーンを意識して村上と福田が作ったものであり、よりオリジナルドラマの配役を意識したものに。個人演技では、ネットから人気に火が付いた女優の密着インタビューという設定の下、お笑いトリオ・かたつむりの林をカメラマン役に迎え、同一のシチュエーションとセリフを9人それぞれが思い描く“女優”として演じきった。
「9人とも同じセリフなのに、伝わる雰囲気や“女優”の個性が違う」と宮地が語るように、ワンシーンながらもそれぞれが持つ個性を見せてきたファイナリストたち。柴田のように身振り手振りなどの動作に個性を出すものや、はらのようにセリフを読み上げる速さに緩急をつけ、目で演技するものなど、1人の人間を演じるのでも、その表現の仕方はまさに十人十色。ファイナリストたちの演技を受け続けた林は、「演技に対する女優さんたちの緊張感が伝わってきました! でもセリフの一つ『ボーっとしたい』に、9人9通りの言い方を感じましたね(笑)」と、間近で見たからこそわかる臨場感を伝えた。
番組後半では3人1組で行う「集団演技選手権」を開催。親友3人が久しぶりに再会を果たすも、1人の裏切り行為によって友情が壊れていくというシチュエーションを、3グループに分かれて行った。集団演技では、自分がどの役を演じるかによっても印象が大きく分かれるが、中でも重要視されるのは“受けの演技”。というのも、過去に行われた「集団演技選手権」でも“受けの演技”が評価され、最優秀女優賞(=MVP)につながるという事が多かったからだ。
グループは、兵藤、竹花、東野のAチームと、鍋島、はら、柴田のBチーム、王崎、新宿、小田切のCチームへと組分けされた。演技の中心となる感情・怒りについての表現は、Bチームのように言い回しに余裕を持たせ両者が静かに怒ってみたり、Cチームのように相手のセリフに食って掛かるような勢いで早口でまくし立てたり。Aチームは抑えきれない怒りを机にぶつけることで表現するなど、その表現方法は各グループさまざまな色を見せ、最後に待ち受ける“オチ”との緩急を大事にしていたように見受けられた。
その後、ファイナリストたちの演技を見届けた「よしもとドラマ部」の3人は、ヒロインを決定するべく別室にて審査を開始。最終となる審査では2つの項目が評価され、1つはこれまで「生テレ」で行われてきたファーストからファイナルステージ予選で獲得した総合DP数による順位。もう一つは「よしもとドラマ部」3人の採点による、ファイナルステージの舞台で披露された演技評価だ。2つの項目はそれぞれ順位によって得点が付与され、その合計点数の最も高かった人物はオリジナルドラマのヒロインの座が確約される。
審査結果を待つ間、ファイナリストたちは個人演技の際に登場した、かたつむりの林と芸人・竹内健人と共にフリートークを楽しんでいたが、「よしもとドラマ部」の3人がステージに戻ってくると緊張した面持ちに。まずドラマ出演が決定した4名について福田から発表されると、鍋島瑠衣、王崎まりな、新宿靖菜、兵藤美帆が、その名を読み上げられた。そしていよいよ迎えた、最優秀女優賞の発表の時間。村上から告げられた名前は、東野瑞希だった。
東野瑞希は全ステージの予選を勝ち抜き、「1st Stage」「3rd Stage」では最優秀女優賞の座を射止めていた実力者。「2nd Stage」ではMVPを取ることが出来ず、不甲斐なさに涙を見せた時もあったが、ヒロインに贈られるティアラとトロフィーをはにかみながら受け取り、そのうれしさを表情ににじませていた。
また、審査を終えた村上は「演技の良し悪しだけでなく、今回の台本に合う配役を意識しながら考えた」とコメント。福田も「ドラマ全体を通したバランスがあるなと思いました」と語り、単なる得点評価だけでなく、“ドラマをより良いものにする”ことを基準に審査が行われたことを明かした。
「よしもとドラマ部 in 生テレ 金の卵オーディション」を終え、「お客さんの熱量がすごくて、ぜひ第2回もやりたい」と福田が語ると、宮地も「こんなにクオリティーの高いステージになるとは思ってもいなかった。またぜひやりたい」とコメント。最後には応援し続けてくれたファンたちへの挨拶として、ファイナリストたちが劇場の出口に立ち言葉を交わすなど、感謝の気持ちを直接伝え、和やかな雰囲気のなか、約2カ月間もの長き戦いに幕を閉じた。
今後はオリジナルドラマの撮影に向けて動き出す、「よしもとドラマ部 in 生テレ」。オリジナルドラマは全国無料のBSテレビ局Dlife(ディーライフ・BS258ch)で、10/27(金)に放送されることが決定しており、出演が決まった東野ら5名はこれから撮影に臨んでいく。
「金の卵オーディション」が終わりを迎え、女優の卵たちによる連日の配信を楽しみにしていたファンは、心寂しい思いをしていることだろう。そして、彼女たちの成長ぶりを追い続けてきた筆者もその一人。配信を始めたころに比べて、日に日にたくましく輝きを放つように成長を見せてくれた女優の卵たち。その姿を見られなくなるのは本当に寂しく、思わずMr. Childrenの「君がいた夏」を思い浮かべてしまったほどだ。しかし、彼女たちの成長は終わったわけではない。「よしもとドラマ部」で得た経験を経て、彼女たちは女優としてさらに磨きをかけ、将来活躍する姿を見せてくれることだろう。それを心待ちにしつつ、今は10/27(金)に放送されるオリジナルドラマを楽しみに待ちたいと思う。
【文・竹内巴里】