岡田将生と中井貴一が“クセ強ナース”を演じる痛快医療ヒューマンドラマ「ザ・トラベルナース」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第7話が12月5日に放送。8歳の少女から愛の告白をされた歩(岡田)が、気遣いゼロの態度と言葉で断って泣かせる、という驚異的なデリカシーの無さを発揮した。(以下、ネタバレを含みます)
クセ強敏腕看護師コンビが医療現場を改革
本作は、手術の際に医師を補助し一定の医療行為を実施できる「NP(=ナース・プラクティショナー)」の那須田歩(岡田将生)と謎多きスーパーナースの九鬼静(中井貴一)のクセ強看護師コンビが、“患者ファースト”の精神で医療現場を改革していく物語のシーズン2。
トラベルナース(人手不足の病院や施設にて期間限定で働くフリーランスの看護師)である彼らの今シーズンの勤務先は、基幹病院である「西東京総合病院」。同病院では、新院長・薬師丸(山崎育三郎)が働き方改革を中心とした組織変革に次々と着手。現場の状況より自分の理想を優先して強引に改革を進める薬師丸に、静と歩は闘いを挑んでいく。
的確な判断と処置で天才卓球少女の命を救った歩だったが…
歩は、通勤途中で呼吸困難で苦しむ少女(佐藤恋和)とその母親(松岡依都美)に遭遇。救急車の到着を待てないほど一刻を争う重篤な症状で、NPの歩は胸に溜まった空気を抜く医療行為を行い、少女は一命を取りとめた。
歩の勤務する西東京総合病院に運ばれたその少女は、8歳の浅倉七叶。「将来の金メダル候補」として最近マスコミを賑わせている“天才卓球少女”だった。特発性自然気胸と診断され、問題が無ければ退院は1週間後。その後もしばらくは安静が必要と担当医師に言われた母・美里は、七叶を年明けの「ジュニア選手権」にどうしても出場させたいようで、「1週間(練習を)休むのも痛いのに」とイライラ。「いつから活動して良いのかはっきりしてくれないと、予定が立てられない」と、ヒステリックに医師に迫るのだった。
そんな中、歩の処置が原因で七叶が肋骨を骨折していることが発覚。全治2カ月と聞いた美里は、これでは大会に間に合わない、娘の卓球人生がかかってるのに!と激高して歩を責めた。「命を救うことを最優先にした」と反論する歩に、美里は「でもあなた、ナースですよね?」と言い、本当に正しい判断だったのか、医師ならこんなことになっていなかったのではないのか、と彼のプライドを傷つけるような言葉を次々と浴びせた。病院に着くまで待てる状態ではなかったと説明しても美里は聞く耳を持たず、「病院と歩を訴える!」と言い出した。
「子供はのぅ、親の夢をかなえるための道具じゃないんじゃ!!」
一方、七叶は同年代の患者たちから、お菓子をもらったり漫画を貸してもらったりして入院生活を楽しんでいたが、美里は「ためにならない」と、七叶の意見も聞かずにことごとく禁止。「入院中は少しでも楽しく過ごせる方が…」と言う静にも、七叶のことは自分が一番分かっている、とけんか腰に反論する美里。その時、七叶が「卓球嫌い!もうやりたくない!」と叫び、布団を被って美里を拒絶してしまった。
こんな七叶を初めて見た美里は、「ただでさえ卓球ができなくて落ち込んでる娘に何を吹き込んだのか、それでも看護師か」と静にキレた。そして、歩を訴えると言ったから嫌がらせをしてるのか、と見当違いの言いがかりまでつけてきた彼女に、静は「お母さん…」と冷静に語りかけた後、「子供はのぅ、親の夢をかなえるための道具じゃないんじゃ!!」と広島弁ですごみ、美里をさらに怒らせた。