かつては本当に素晴らしい医師だった薬師丸
この場にいた塔子は、理不尽にクビを言い渡されただけでなく、1年半前の真実を知って大ショック。彼女も「ナースをリスペクトし、患者を常に気遣う、本当に素晴らしい医師」の薬師丸に「残りのナースとしての人生を全て捧げてもいい」と心酔していたのだ。
思いを踏みにじられた2人のナースに「患者の命に優先順位があるのは当然のこと。現実を見ろ」と語り、「ただのナースと医師の私、どちらが価値があるか、考えるまでも無いでしょう」と悪びれずに言い放った薬師丸。裏切られた悔しさと怒りが限界を超えた塔子は、薬師丸を思いっきりビンタした。
そして、ただでさえ体調が悪いめぐみもストレスがかかりすぎて気を失ってしまったが、そんな彼女を見ても薬師丸は顔色一つ変えずに「患者が倒れました。来てください」と冷静に医師に連絡するだけだった。
余計なことをしゃべられる前に、死なせるつもりなんですね
病状が思った以上に悪化しており、手術の難易度がさらに上がったことが分かった途端、薬師丸は即座に「手術適応外」と結論づけた。院長である自分が失敗したとなれば、問題になるからやりたくないのだ。「諦めるのはまだ早い」と説得しようとする歩に、めぐみの手術に入る予定のNPの歩の経歴にも傷をつけてしまう、ともっともらしい言い訳をする薬師丸。
薬師丸は最初から手術をする気は無かったと察した歩は「余計なことをしゃべられる前に、このまま死なせるつもりなんですね」と、核心を突いた一言をぶつけた。だが薬師丸は動じることもなく「錯乱した患者の言葉を信じないでください」と言うだけだった。
想像以上のくずっぷりに、視聴者も怒り心頭。「とんでもねえクソ医者」「クズ中のクズ」「サイコパスか!」「証拠があるのか、って聞いた時点で、罪を認めたも同然なんだよ!」とSNSには悪口のオンパレードとなった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部