JRA年間プロモーションキャラクターを務める長澤まさみ、見上愛が、12月19日に都内で開催された「2024 有馬記念フェスティバル」に出席。「第69回有馬記念公開枠順抽選会」に参加した。抽選の結果、連覇を狙うドウデュースが1枠2番、3歳勢からは日本ダービー馬のダノンデサイルが1枠1番、菊花賞馬のアーバンシックが2枠3番に決まった。
「有馬記念」とは
「有馬記念」は千葉・中山競馬場の芝2500mで行われる、中央競馬の1年の総決算となるグランプリレース。1着賞金は5億円を誇り、ファン投票上位10頭ならびに競走成績を考慮して出走馬の選出が行われるGIレースだ。2023年は武豊騎手が騎乗したドウデュースが2番人気で優勝。2024年は天皇賞・秋、ジャパンカップと連勝中の同馬がファン投票1位で参戦し、連覇とゼンノロブロイ以来20年ぶりの“秋古馬三冠”(同年に天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念を制覇)を狙う。
フジテレビの競馬番組「みんなのKEIBA」でMCを務めるDAIGOが「正直『DIK』(DAIGO、入れ込んでる)」と話すように、独特の緊張感と高揚感が会場を包む中、2年ぶりの抽選会参加となる長澤は「(前回はフジテレビだったので)このような形で参加させていただくのは初めてなので、期待感でワクワクドキドキしております。大役ですがしっかり務めたいと思います」とやや緊張の面持ち。2年連続参加となる見上は「今年も年末がやってきたんだなと。独特の緊張感で、私もまさみさんと同様にワクワクドキドキしております」と笑顔を見せた。
投票が始まると、いきなり長澤が抽選ポットからファン投票1位のドウデュースを引き、会場からはどよめきが。これには長澤も「ちょっとビックリして落としそうになりました」と驚きを隠せない様子。
主戦の武豊騎手は残念ながら地方競馬のレース参加のため抽選会に参加できなかったが、管理する友道康夫調教師が「緊張しています…」と言いながら1枠2番を引き当てた。「正直もうちょっと外のほうが良かった」と苦笑いしつつも、「追い切り(調教)の後も元気いっぱいでした」とドウデュースの最新状態も伝え、自信をのぞかせた。
続いて見上がファン投票2位のダノンデサイルを引き、横山典弘騎手が1枠1番を引き当てた。この枠に、横山騎手は「良かった、ユタカ君の隣で(笑)」とニヤリとしつつ、「菊花賞の後も順調に過ごしてくれているので、有馬記念が楽しみです。応援よろしくお願いします」と、しっかり勝負師の顔でアピールしていた。
ルメール騎手「有馬記念でもいい結果を期待しています」
また、騎手リーディング1位をひた走るクリストフ・ルメール騎手は2枠3番を引き当て、「ユタカさんの隣です」とほほ笑み、「秋からアーバンシックは良くなってきました。菊花賞ですごくいい競馬をしてくれましたので、有馬記念でもいい結果を期待しています」と、手綱をとる菊花賞馬アーバンシックに全幅の信頼を寄せる。
さらに、前年は大外8枠16番から2着に入ったスターズオンアースは川田将雅騎手が抽選を担当。直前にシャフリヤールの藤原英昭調教師が8枠16番を引いたことで「藤原先生ありがとうございます」とあおりながら、リラックスした表情で抽選に臨み、4枠7番を引き当てると「大外じゃないですから。それが何よりです」と上機嫌で感想を語った。
全頭の抽選を終え、DAIGOは「本当に見応えのある抽選会でしたよね。まず1枠から決まるというドラマチックな展開でした」と興奮気味に回顧。大役を務めた長澤は「たくさんのファンの方々もこの瞬間を楽しみにしていたと思います。本番の日を皆さんと一緒に見届けたいなというふうに思っております」と話し、同じく見上も「この並びに一緒に立たせていただいているのが、何だか自分もスタート地点に一緒に立たせていただいているような緊張感もあって。当日も楽しみにしていますし、とにかく皆さんが無事完走できることを願っています」と勝敗はもちろんだが、けがなく全頭完走することを祈った。