桃子が小野との甘いケーキタイムを妄想
第8話は「告白」。橘はテレビや雑誌などで紹介されるような宣伝は店に似合わないという考えを持っていたが、桃子の友人で、テレビでフリーのリポーターをしている美恵子(鈴木砂羽)が「アンティーク」をテレビで紹介したいと来店すると、その依頼を快諾する。桃子は「アンティーク」の従業員たちに、エイジの取材をしていることや小野への恋心を隠していたため、美恵子が取材を進めることに対してひとりで焦っていた。
カメラやテレビスタッフが集まる「アンティーク」で、橘はガチガチに緊張する。千影もケーキを運ぶ手が震えてガタガタと大きな音を立て、常連客もカメラを意識して格好をつけている。普段と違う店内の様子がコミカルで笑えるシーンとなっていた。桃子の恋も回を重ねるごとに膨らんでおり、小野に「メガネお似合いでした」と言われて恥じらう桃子の表情はまるで乙女のようで可愛らしい。小野のことを考えると仕事に集中できなくなったり、天才パティシエの小野から「あなたのために作りました」とケーキを出されて二人きりでケーキを楽しむ時間を妄想したりなど、バリバリ働くひとりの女性が恋に翻弄されている姿を見ているだけで楽しい。
今から23年前の放送作品。桃子役を演じる小雪が、恋に仕事にオロオロする様子にキュンとする。第8話のラストで、桃子の気持ちが小野へ伝わってしまうハプニングもあり、ここからクライマックスまで彼女の恋にも注目だ。
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