2025年1月3日(金)に放送されるSPドラマ「監察医 朝顔2025新春スペシャル」は“家族の絆”を丁寧に描いたドラマだ。始まりは2019年7月期にフジテレビ“月9”枠で放送された第1シーズン「監察医 朝顔」。FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」で順次無料公開中の同シーズンから、万木家の親子、朝顔(上野樹里)と父・平(時任三郎)の絆が印象的な、朝顔の入籍前夜のエピソードを振り返る。(以下、第1シーズンのネタバレがあります)
法医学者の娘とベテラン刑事の父が遺体の謎を解き明かしていく
「監察医 朝顔」(2019年)は、作・香川まさひと、画・木村直巳、監修・佐藤喜宣の同名漫画を原作に、上野が「のだめカンタービレ」(2006年)以来13年ぶりに“月9”枠で主演を務めたヒューマンドラマ。
法医学者の朝顔と、その父でベテラン刑事の平、平の後輩刑事であり朝顔の夫でもある桑原(風間俊介)らが遺体の謎を解き明かしていく物語である。第1シーズンに続き2020年に2クール連続で第2シーズンを放送。2021年1月と2022年9月にはスペシャルドラマも作られた。
毎回の事件に加えて印象的なのが、結婚や子育てといった朝顔自身のエピソード。2025年1月2日(木)まで無料公開中の第5話では、入籍前夜の朝顔と平の会話が胸を打つ。
「お父さんとお母さんみたいな、いい夫婦になります」
桑原との結婚を控え新居を探す中で、朝顔は実家に平をひとり残していくことにためらいを感じていた。そんな朝顔の思いを感じ取ったのか、桑原が「朝顔んちにみんなで一緒に暮らさない?」と提案。だが平は当初、「お父さんは反対だ」と2人の思いを突き放す。
「気遣ってるのはお父さんのほうでしょ?私が寂しいから、ここに一緒に住みたいんだよ」と説得する朝顔。「明日、婚姻届出してくるから。戸籍上、明日で万木じゃなくなるけど…お父さん、お母さん」と座り込み、「もういいから!」と怒鳴る平を「ちゃんと言わせて」と制し、続けた。
「今まで30年間、大切に育ててくれて、ありがとうございました。お父さんとお母さんみたいな、いい夫婦になります。みんなでここに、住んでいいよね」。涙ながら、一言ひとこと語り掛ける朝顔に、平も涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら頷いた――。