「僕は2歩進まなきゃ」つるの剛士、杉浦太陽とのイベントで感じたこと
――イベントでは、ウルトラマン基金で一緒に能登に行ったつるの剛士さん、杉浦太陽さんからのビデオレターも届きました。
太陽さんは2016年に熊本に一緒に行って以来、つるのさんに関しては今回初めてご一緒したんですが、お二人ともメッセージを送ってくださって。ありがたいです。今後はプライベートでもお付き合いさせていただきたいなと思っているので、まずは年明け1月に、お二人を何かに誘うところから始めようと思っています。
――お二人とウルトラマン基金でご一緒したことで感じたことがあったそうですね。
2016年に太陽さんと熊本に行ったときにも思ったんですけど、僕はウルトラマンだから喜んでもらえるけど、杉浦太陽さんは杉浦太陽さんとして、人を元気にできる。それがすごくすてきだなと思ったし、僕もそういう存在になりたいなと思いました。そこから8年たって、今回つるのさんも加わってさらに同じことを感じたんです。そう思うと、8年前からその差が埋まっていないんだと思った。でも確実に自分がやっているフィールドが大きくなっているのは実感しているから、落ち込んでいるとかそういうことではないんですけど。
漫画とかでも、主人公のチームって、一回負けたあと次の試合までの練習風景が描かれるじゃないですか。でも、相手チームも同じ期間だけ練習しているわけですよ。「黒子のバスケ」で「練習してきたのがお前らだけだとは思うな」みたいに言われるシーンがあって、僕はそれがすごく印象的で。つまり何が言いたいかと言うと、太陽さんもつるのさんも、僕が頑張ってきたこの8年間の間にさらに活躍されているわけです。だからこの差が埋まっていないことに対して「何やってたんだろう、俺」っていうことではなくて「俺も成長した気持ちでいたけど、お二人はさらに進んでいたんだな」ってこと。お二人が1歩進むんだったら、僕は2歩進まなきゃって思いましたね。
――さらなるモチベーションになったと。
はい。正直、自分を知っている人、僕を求めてくれる人を楽しませることには絶対的な自信があるんですけど、今後はアウェーでも戦えるようにならないと、広がっていかないなって。それを、30歳になるこのタイミングで改めて感じられたのはよかったなと思いました。
――イベントでファンの方と交流したことで、改めて感じたことはありますか?
全員が笑顔で帰ってくれていたのが印象的ですね。もしかしたら僕がお見送りする前に、つまらなくて帰っちゃった人がいるかもしれないですけど、僕が見た中では満足度100パーセントだったという感覚なので、やって良かったなと思います。だからこそ余計に2025年はどうしようかなって。ダーツの旅みたいに開催地をランダムで決めるとかもありかな。あとは31歳になるので、サーティワンアイスクリームにスポンサーについてもらうとか。ちょっといろいろ考えます。
2025年も流れに身を任せて…
――楽しみにしています。バースデーイベント当日に30歳を迎えて30代に突入したわけですが、30代の抱負や“こういう30代になりたい”と考えているものはありますか?
お仕事の幅や質にはこだわっていきたいなと思っています。今までは若さや勢いでいけていた部分もあったと思うんですけど、落ち着いた作品もしっかりできる俳優になりたい。良くも悪くも「ポジ男」みたいな印象がつくと軽く見られると思うんですけど、役者としてはドシッとできるというところを見せられるように、そこはシビアに頑張っていきたいです。それこそ2025年はグランドミュージカル(「1789 -バスティーユの恋人たち-」)も待っていますし。
――「1789 -バスティーユの恋人たち-」も控える2025年ですが、どんな1年にしたいですか?
どうなんですかね…。正直、前半はお仕事が決まっていますが、後半は丸空きにしている状態なんです。明確に目標があって、そこに向かっていく方がいいという考え方もあると思うんですが、僕はこれまで流れに身を任せてなんとかなってきちゃったタイプなので、2025年も流れに身を任せていこうかなと。毎年、“Aパターンを考えていたけどBパターンになっちゃって、でもBでも良かったね”みたいな感じなんですよ。とはいえ、Aでいこうとして、BもCもなかったみたいな1年になる可能性もありますけど、まぁ楽しく過ごせたらと思っています。