綾小路翔「(リーゼントの)下ろすタイミングを見失った」、氣志團のヤンキースタイルについて明かす
氣志團が、12月31日に日本武道館で開催された「第8回 ももいろ歌合戦 ～愛の大晦日～」に出演。氣志團がトップバッターとして、ステージ上に本物のバイクを持ち込み、綾小路翔が本気のアクセルミュージックを日本武道館に轟かせて「ももいろ歌合戦」が幕開け。気志團の楽曲「俺達には土曜しかない」の特別バージョン「俺たちにはももクロしかない」を披露し会場を盛り上げた。WEBザテレビジョンでは、出演後の氣志團にインタビューを実施。初回から最多出場となる「ももいろ歌合戦」への想いや、氣志團のトレードマークのリーゼントについての秘話、そして2025年の活動について語ってもらった。
日本武道館を出禁になるんじゃないかとヒヤっとしています
ーー氣志團さんは初回から参加で、今回で8回目の出演となります。
綾小路翔：そうですね！我々は最多出演の1組です。
ーー本気のアクセルミュージックと「俺たちにはももクロしかない」を披露されました。なかなか見られないパフォーマンスに会場も盛り上がりましたね！
綾小路翔：もしかしたらうっすらこれで日本武道館を出禁になるんじゃないかとヒヤっとしてるんですけど(笑)。バイクも本物でございます。先日の氣志團万博に向けて作ったんですよ。
ももいろ歌合戦でなければまずできない演出ですね。アクセルミュージックやって、挙げ句フル尺で演奏するととんでもない時間なので…僕らは意外と品はある方なので、尺は縮めてアクセルミュージックに時間を使わせてもらいました。オープニングなんて、景気づけにと思いまして。
ーー替え歌の特別版楽曲（俺たちにはももクロしかない）もすごく愛に溢れた演出でしたね。
綾小路翔：いや、ほんとにほんとに俺たちにはももクロしかないんですよ。氣志團万博も、今からもう12年前に初めてフェスを立ち上げた時にすぐに誰かが出てくれるわけじゃなくて。成功するかどうかもわからないし、最初はどんなフェスでも結構皆さん1回様子見しますよ。でも、ももクロがいの1番に「出ます」って言ってくれたんです。
それで、「ももクロが出るぞ！」っていうことで、多くの人たちが来てくださった。僕らの中でももクロは大恩人なわけです。そして本当に彼女たちも忙しい中、氣志團万博で唯一の皆勤賞。何が何でも必ず氣志團万博が出るよとおっしゃってくださって。4方向にどこにも足向けて寝れないんで、体育座りで寝てますよ(笑)
ーーそんな氣志團万博も大きなフェスになりました
綾小路翔：いやいや、それももうほとんど9割、ももクロの力なんですよ。ももクロちゃんの天真爛漫さというか、俺たちのノリをすごく理解してくださって。スタッフはみんなももクロ万博って呼んでますから。僕らが名前借りてんですよ。
大晦日だってね、俺たちなんて各放送局でNGもらって、ついには格闘技も締め出されましたし。拾ってくれるとこなくなったところでね、ももクロちゃんが、毎年「ももいろ歌合戦」に誘ってくれています。本当なら寂しい正月を送る人生なんですけど。ももクロちゃんのおかげでね、人がいるとこで餅食べて明日からも笑って過ごせるんだよね。
トップバッターだからって、この後なんかなんかあるからトップバッターなわけじゃなくて。ただ、この後ずっとゆっくり「ももいろ歌合戦」を見たいからトップバッターなんです、僕ら。
ーー全ステージを見届けてから帰られるんですね（笑）
綾小路翔：怖いぐらいいますよ。ケータリングに居座りますからね。日本武道館来てから最初にメニューを見て、これは本番前に食べて、終わった後に食べて、これはいつ食べようかなとか、言っちゃったりして。ほんとに楽しい1日なんですよ。
ーーももクロと、「ももいろ歌合戦」への愛がすごいです。
綾小路翔：2024年の良かったことで頭に浮かぶのが、あーりん(ももいろクローバーZ・佐々木彩夏)が自分の出演日じゃない日に氣志團万博に友達と2人で遊びに来てくれたんです。それがいい感じでね、 あんないい顔して酒飲んでる若者今時見かけないっすよ、ってくらいいい顔してましたね。スーパートップアイドルが唯一のオフに氣志團万博来るんですよ。365日のうちにそんな1日があるなんてすごいことですよね。だからね、僕らもね、帰れと言われても「ももいろ歌合戦」の会場に居座ります(笑)。
2024年は「生」、2025年は「死」ぬ気になって一日一日を生きていく
ーー氣志團さんにとって2024年はどんな1年でしたか
綾小路翔：2024年は全国各地、津々浦々お招きいただいて、本来だったらなかなか自分たちのパフォーンスを見てくれないであろう層の方々にライブを見ていただいたり、少しずつお友達ができたりもしましたしね。
西園寺 瞳：なんか、この本当にライブが多かったっていうのも含めて、2024年は「生」ですね。ライブは「生」ですから。やっぱり「生きてるな」っていう1年でしたね。
綾小路翔：ライブですね、まさにね、男の2024年の1文字は 生きるの「生」ということで。
西園寺 瞳：「生」ビールもいっぱい飲みましたから。
綾小路：2025年はじゃあ、「死」ですかね？
一同：笑
綾小路翔：いや、でもね日本語には、「死ぬ気で」とか、「死ぬほど」っていうという言葉もありますからね。そのぐらい全力で取り組みたいですね。僕らも「ももいろ歌合戦」でプロフェッショナルのパフォーマンス見ると、一気に火が着きますね。2025年の年末も、ここにお招きいただけるよう、明日死んでもいいっていうぐらいの思いで、一生懸命一日を生きていきます。我々は、ももクロに呼んでもらえる、ももクロに来てもらえる、これだけが全て。それがあるから「俺たちまだ大丈夫」って思えるんですから。それがなくなったら、僕たち没落が半端ねえと思うんですよね(笑)
リーゼントスタイルは…「辞めるタイミングを見失った」
ーー氣志團さんは1997年から活動を続けられています
綾小路翔：2026年がデビュー25周年、2027年が結成30周年になりますので、活動自体はもう27年目という28年目に突入ですかね。我々はあの日から何も1ミリも変わってないですよ。収入とかは下がる一方ですけれど。
ーーこのスタイルで変わらず続けられている、第一線で活躍されている秘けつはありますか？
綾小路翔：これはですね…本当に『タイミングを見失ったんですよ。デビュー前にね、僕たちに声かけてくれた別のレコード会社さんに「いつ髪の毛下ろすの？」っていわれていたんです。当時の僕たちはそんなこと考えたこともないわけですよ。俺たちは20世紀から3つのものを21世紀に持ち込もうと考えたんです。それが「学ラン」「リーゼント」そして、「昭和の男の心意気」だと。この3種の神器を持って俺たちは21世紀に乗り込むんだという風に来たんですけども、それをその数年後には(リーゼントを)下ろせというのから、「何言ってやがんだ」みたいに思ったんです。
「X JAPANがあそこまでサクセスできたのは、そのタイミングを見失わなかったから。最初にインパクトを与えてあるタイミングからは少しずつ皆さんナチュラルになっていかれて、そして日本中の人たちが彼らのバラードを歌うようになる。このタイミングを見失っちゃいけないよ、翔くん」と言われたんですけどね。
やっぱ大人の言うことって聞いとくべきなんですよ。今ではちょっとやばい人たちになっちゃってね。歌舞伎町のタイガーマスクいるじゃん。あの感じなのよ。今はもう引き返せないんで、あともうちょっと頑張って人生で初めて街の人から愛されるっていうのを目指していきたいですね。
輪が広がるのがたまらなくうれしい。人をつなぐような場所を作りたい
ーー毎年フェスも地元で行ってますし、氣志團さんも十分愛されてるんじゃないですか？
綾小路翔：これがそうでもなくて、地元からもそこまで愛されてないんですよ。地元の駅のメロディとか、森山直太朗なんて全然関係ない駅でも流れてんだよ。館山でも(X JAPANの)FOREVER LOVEが流れてる。でも、木更津では駅メロディーなんて1回もやったことないです。そこを目指したいですね。だけど、氣志團万博やってるところの（前）市長は毎朝すごい早くから来てくれたりしてましたね。
僕たちはなんかそうやって人を繋ぐような場所にいたいなってのは思ってんですよね。HYDEさんとももクロちゃんが仲良しになったりとかも。入口は僕たちがきっかけだったのかななんて思ってて。そういうことがたまらなく嬉しいんですよね。2025年もみんなと繋がっていけたらいいなという風に思っています。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
12月31日(火)昼2:00～夜7:00(終演予定) ABEMA SPECIALチャンネルにて全編無料生放送
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