「きゅん」という言葉を聞いて、何を思い浮かべるだろうか?
大体は胸がときめく感じというか、いとおしく感じるとか、そっち系の青春ど真ん中なラブストーリーなどで使われる「きゅんとする~」という意味を思い浮かべることが多いはず。キュンキュンとか、胸キュンとか、鬼キュンとか、最近はゲラキュンってのもあったな。
そんなきゅんを“君”的な意味として使われて広く親しまれる稀有な存在が、神木きゅんこと、神木隆之介だ。キュンキュン系イケメン俳優はあまたいるが、そう呼ばれるのは彼くらいのものだろう。
各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。今回はその神木が出演し、浅野忠信が主演を務める「刑事ゆがみ」(フジ系)を取り上げる。
本作は、井浦秀夫による同名漫画が原作。浅野が演じる犯罪者の心が読める天才適当刑事・弓神と、神木演じる出世欲に燃える腹黒刑事・羽生の凸凹バディが、さまざまな難事件に挑んでいく本格派刑事ドラマだ。
1話完結型のスタイルで進み、時代性あるトラブルに巻き込まれながらも、解決していく2人の姿を時にユーモラスに、時にセクシーに、時にスタイリッシュに描く。
第1話では、女子大学生の押田マイ(小倉優香)が、歩道橋下で仰向けに死んでいるのが発見される。死亡推定時刻は深夜1時。マイは酒を飲んで帰宅途中に、誤って階段から転落した可能性が高かった。しかし、死体を見て何かを感じた弓神(浅野)は、羽生(神木)を巻き込んで勝手に捜査を始めてしまう。
弓神は、ハッカーの“ヒズミ”こと氷川和美(山本美月)からも情報を得て、事件当日、マイと一緒に飲んでいた友人・倉間藍子(大後寿々花)に会いに行く。すると藍子は、1週間ほど前にマイが電車内で痴漢した男を捕まえたこと、男から現金を受け取り警察には届けなかったこと、そして、その夜から嫌がらせを受け始めたことを打ち明ける。
弓神たちは、痴漢騒動があったうきよ台駅を訪れ、当日勤務していた駅員・坂木望(杉咲花)から話を聞く。望とは中学時代の同級生だった羽生は、思わぬ再会に心が躍る。やがて、弓神と羽生は坂木の協力を得て、痴漢疑惑の男・沢谷(岡田義徳)を発見するのだが…というストーリーだ。
10月12日(木)スタート
毎週木曜夜10:00-10:54
フジ系で放送
※初回は10:00-11:09