
江口洋介主演の「ひとつ屋根の下」(1993年、フジテレビ系)が、現在FOD・TVerで配信中だ。今から32年前に放送されたドラマで、登場人物たちの服装や言葉のやりとりなどを時代の移り変わりを感じながら見るのも楽しい。今回紹介する第5・6話では、同じ家で一緒に暮らし始めたきょうだいたちが、車いすで生活する四男・文也(山本耕史)の通学問題に向き合う。(以下、ネタバレが含まれます)
達也“あんチャン”が文也に「放っておいてくれ」と言われる
「ひとつ屋根の下」は両親を交通事故で亡くしたきょうだいたちが、“ひとつ屋根の下”で協力しながら暮らす物語。長男の柏木達也(江口)を中心とし、二男で医大生の雅也(福山雅治)、しっかり者の長女・小雪(酒井法子)、やんちゃな三男・和也(いしだ壱成)、高校生の二女・小梅(大路恵美)、そして四男・文也たちが明るく、時に涙を流しながら本気でぶつかっていく。
第5話。言葉を話さなかった文也が歌を歌うのを聞いた小雪が、達也に知らせる。達也は、文也を中学に転入させようと考え、転入届を持って学校へ行く。だが、学校側はリハビリに重点を置いた方がいいなどと言い、転入を断られてしまう。達也はその不満をきょうだいたちにぶちまける。すると、文也が口を開いた。「ぼくは学校へ行く気はない。さらしものにされたくない。放っておいてくれ」。達也らは返事に困ってしまう。
文也は“お節介”をし過ぎる達也に対して怒りを露わにし「トイレも満足に一人で行けないっていうのに、どうして皆と一緒に勉強できるっていうんだよ!」と叫んで、車いすを倒しながら達也とケンカをする。しかし、兄・達也の思いは生半可なものではなかった。朝から学校の門の前でビラ配りをして受け入れを拒否した学校に対して抗議をする。

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