
パニックになって溺れたさやか
そして、「応急対処」訓練当日。これは、教官が水中で訓練生たちの装備を外すなどの障害を与え、それをバディーでクリアしていく訓練。最後まで相手を思いやり助け合って行動できるかが重要になる。仲間たちが次々とクリアしていき、ついにさやかたちの番に。
目も合わせずにバラバラで入水した2人。“バディ感”皆無だ…。そして、装備を外されたさやかに沢井が自分のシュノーケルを渡そうとしたが、彼女は拒否。1人でプールの底に行きフィンを足にはめようとするが上手くはめられず次第にパニックに。必死で水面に上がってきたさやかは、沢井にしがみつき暴れ始めた。
宇佐美たちに助けられて少し落ち着いたさやかは、医務室に行くのを拒否して再挑戦を望んだ。荒い呼吸で「皆ができるなら、私だってできます!」と頑張る彼女に、教官の仁科(濱田岳)は「限界を知るのと無茶をするのは違う」と言い聞かせ、さやかは半ば強引に医務室に“連行”されていった。医務室のベッドに横たわりながら、彼女は悔し涙が止まらなかった。
一方、沢井も、さやかとの信頼関係が築けないことがもどかしく、答えも見つからず、悔しい思いを抱えていた。そんな彼に宇佐美は「潜水のコツはリラックス」とヒントを与え、続けて「藤木からボールが飛んできたら、絶対に後ろにそらすな」と告げた。

「小さい頃、男の子になりたかった」
復活したさやかは、庁舎の階段のところで沢井と遭遇。舌打ちをして通り過ぎようとした彼女を沢井は呼び止め、「リラックスしに行きません?」とゲームセンターに誘った。
ダンスゲームで華麗なステップを披露したり、クレーンゲームではしゃぐ、見たことのなかった彼女の一面を知った沢井。「今までブスッとして、肩いからせてるイメージだった」と彼が言えば、「アンタも一緒でしょ。何か強がってるって感じ」とさやかも返す。宇佐美はこの2人を組ませた理由を「ノリ」と言っていたが、似た者同士で、分かり合えたときには強い絆が生まれることが分かっていたからなのだろう。
沢井に心を開き始めた彼女は、入隊の動機を聞かれ「小さい頃、男の子になりたかったから」と答えた。そして、中学時代に水泳で初めて男子に負けた時、「(女子だから男子に)負けて当然」とは思えずに悔しくてボロ泣きしたこと、出来ないことがあるたびに「どうして女に生まれてきたんだろう」と自分に失望することなどを打ち明けた。
「私は皆と対等でいたいだけなのに」と言う彼女に、沢井は、さやかの気持ちは皆分かっていると告げた。そして、宇佐美が自分たちを信じてくれてるのだから訓練をクリアしよう、と言い、2人の気持ちがついに1つになった。さやかは沢井の気遣いに礼を言って初めて笑顔を見せたのだった。
お互いを信頼し合った2人は、訓練に再挑戦して見事にクリア。宇佐美の狙い通り、最強のバディーが誕生した。彼らをねぎらう宇佐美に、今回は沢井に救われたのだと告げたさやか。頼ることは決して弱いからではない、とやっと気付けたのだ。宇佐美は、男女の壁を言い訳にせずに努力してきた彼女に「オマエの心を救ったのは、何があっても逃げなかった藤木自身だ」と告げ、「あっぱれだ!」と称賛した。その言葉に、彼女は「ありがとうございます!」と言って、思わず涙があふれるのだった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

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