丸山「なっちゃん、この間の返事聞かせて」
何者かが自分たちの命を狙っていることを知ったなつめは、お互いを救うため、幹太と手を組むことにする。さらに実(野添義弘)の話では、事故当日の朝、犯人が現場で待ち伏せしていた可能性があるといい、だとすれば、犯人は2人のその日のスケジュールを把握していたことに。なぜなら、幹太もなつめも行き先次第で2つの駅を使い分けていて、それによってY字路を左右どちらに進むかが決まるからだった。その話を聞いた幹太は早速、守谷(八嶋智人)と田村(松倉海斗)に手伝ってもらい、事故現場で不審な人物の目撃情報を求めるチラシを配ることに。
一方、丸山(野村康太)はなつめを守りたいと告白したことに対して返事が欲しいと語り、「5日後に返事ちょうだい」となつめに言う。
5日後。なつめの家に丸山が尋ねてくる。遅くなってごめん。玄関口のまま、なつめが「5日経ったもんね」というと、丸山は「なっちゃん、この間の返事聞かせて」と促す。なつめは伏し目がちに「私、耕ちゃんの思いにちゃんと向き合ってなかった。答えることもできたのに、逃げてた。ごめんなさい」と頭を下げる。
さらに「私、耕ちゃんとおつきあいはできない。私にとっては大切な幼なじみ。気持ち伝えてくれて、ありがと」と目をまっすぐに見つめて伝える。丸山は頷いて去りかけるが、立ち止まって「でも、旦那さんはもうなっちゃんのこと守れないでしょ?」と聞くと、なつめは首を振って「ううん。今、すごく守ってくれてるよ。幹太だけじゃないの、私もなの。私も幹太のこと守ってるの、心で」と微笑むのだった。
丸山の気持ちを思うと切ないが、なつめの幹太を思う言葉に胸が熱くなった。
◆構成・文=入江奈々


































