
アニメ「ダンダダン」第2期(※毎週木曜深夜0:26-0:56ほか、MBS/TBS系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第14話「邪視」が7月10日に放送された。タイトルでの予告通り、今話では新たな怪異、邪視(CV.田村睦心)が登場。ジジ(CV.石川界人)が見た邪視の悲しい過去が視聴者の胸をえぐった。(以降、ネタバレが含まれます)
鬼頭家が行っていた生贄の儀式と邪視の誕生
前話にて、鬼頭家が200年もの間、大蛇様ことモンゴリアンデスワームに供物を捧げ続け、その祭壇の上にジジの家が建っていたことが分かった。ジジは、念波に操られたモモ(CV.若山詩音)とオカルン(CV.花江夏樹)が自殺しようとするのを止めるため2人を担いで逃げ出そうとするも、モンゴリアンデスワームが眼前に迫る。もうダメかと思われたとき、邪視が姿を現し3人を助ける。
邪視は、もともとは200年前、この祭壇の家に住む白髪の子どもだった。アルビノだからだったのか、部屋に監禁され、やがて大蛇様を鎮めるため、鬼頭家によって生贄として、火山から流れる溶岩の中に捧げられた。邪視と接触したジジの頭に流れ込んできたのは、「一度でいいから、みんなと一緒に遊びたかった…な…」と言葉を残し死んでいった子どもの彼と、それから祭壇の家に現れる幽霊になり、邪視となるまでの悲惨で、胸をえぐられる事実だった。
一連のシーンは特に説明的な台詞はなく、あくまで事実だけを淡々と見せていく“記憶の映像”だ。しかし、それだけに没入感が高く、邪視の悲惨な生前を正面から描く、食い入る映像でもあった。また、「昔はこういうことがあった時代」という民族史的な雰囲気も作品のオカルティックさとして刺さる。
家の地下で邪視の亡骸を見つけたジジは、「遊びたかった」という彼の願いに「一生分でも足りないくらいさ、いくらでも付き合っちゃうよ」と笑顔で答える。だが、優しからだったジジの言葉は邪視との契約になり、ジジは邪視に憑依され、体を乗っ取られてしまう。ジジが察したように、邪視はこれまでジジを大人から守ろうとしていたのだろうが、その根底にあるのは鬼頭家と人間への復讐。ジジはそのために欲しい最高の器だったのだ。

強力な霊力を秘める逸材だったジジ
邪視に憑依されたジジは、スポーツマンマッチョの邪視形態に変貌。ブリーフ一丁なのは、邪視がふんどし一丁だったからだろうか。精悍でカッコいいが、少々シュールな姿。しかし、そんなことよりも一番困ったのは、ジジの意識も全て邪視に奪われてしまったことだ。しかもサッカーが得意なジジに憑依したことで、蹴り技に加え、怨念をボールのように圧縮して、強烈な勢いで蹴り飛ばしてくる。
驚くモモだが、ジジは天才だったのだ。ターボババア(CV.田中真弓)が「あそこまで天才的に強力な霊力を持っているやつはめったにいねえ」というほどで、しかも、フィジカルまで最高ときている。まさかあれが伏線だとは思わなかったが、星子がさんざんジジを天才と持ち上げていたのはそういうことだったのだ。
モンゴリアンデスワームを一方的に痛めつけると、次はモモが狙われることに。怨念ボールがモモの顔面に直撃してしまう!…というそのとき、現れたオカルンが“キャプつば”ばりのカウンターキックで邪視の蹴りを受け止める。
放送後のSNSには、「邪視の過去、ぼやかさずにやるとは思わなんだ、びっくり」「ギャグやお下劣なネタとは別にガチ重な話をぶち込んでくるからダンダダンはおもしろい」「優しさが仇になってしまったけどジジはホントに底抜けにいいヤツだ」といった、エピソード内容に引き込まれた視聴者の感想が多数。また、「ターボババアはなんだかんだとモモたちを援護してくれてるな」「鬼頭家が胸クソすぎる」などの感想も相次いでいた。
◆文=鈴木康道
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
▼ABEMAで「ダンダダン」第2期を見る
https://abema.tv/video/title/593-10
▼Disney+で「ダンダダン」第2期を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/dan-da-dan
▼FODで「ダンダダン」第2期を見る
https://fod.fujitv.co.jp/title/80h7/
▼Huluで「ダンダダン」第2期を見る
https://www.hulu.jp/dan-da-dan
▼Leminoで「ダンダダン」第2期を見る
「ダンダダン」視聴ページ
▼TVerで「ダンダダン」第2期を見る
https://tver.jp/series/sronql0hak





































