
乃木坂46の元メンバーで、現在はソロアーティストや女優として活躍する生田絵梨花。そんな彼女のソロデビュー2年目となるコンサートツアー「Erika Ikuta Tour 2025『bitter candy』」が8月4日に最終公演を迎えた。生田といえば、グループ時代から高い歌唱力の持ち主として知られており、卒業後もミュージカルを中心に舞台やドラマ出演などマルチに活躍を続けている。本記事では、そんな生田の経歴を振り返りつつ彼女の魅力に迫っていく。
アイドル時代からマルチな才能を活かして声優、舞台女優など幅広く活躍
ドイツ生まれで4歳の頃からピアノを始め、幼少期から音楽に触れる生活を送ってきた生田。5歳の時に東京へ移住し、小学生の頃にミュージカル「アニー」に出会いミュージカル女優を目指すようになる。その後中学3年生の時に乃木坂46のオーディションに見事合格し、2011年に1期生のメンバーとして活動を開始した。
ハリウッドアクション映画「ハンガー・ゲーム」(2012年日本公開)では日本語吹替え版の声優にも挑戦。着実に活躍の幅を広げていった生田だが、2014年に大学受験のため一時休業を挟む。そして休業が明け、復帰作となった10thシングル「何度目の青空か?」で、自身初となるセンターを飾った。
さらに持ち前の歌唱力を活かして、グループ在籍中からミュージカル女優として「ロミオ&ジュリエット」「レ・ミゼラブル」「モーツァルト!」など数々の作品に出演。さまざまな舞台で異なる役どころを演じてきた生田は、第44回菊田一夫演劇賞で“菊田一夫演劇賞”を受賞し、その実力を世に知らしめた。
そして2021年12月にグループを卒業した生田は、引き続きミュージカルを中心に女優業だけでなく、ソロアーティストとしても活動。高い演技力や役の幅広さ、舞台で培った表現力を活かしドラマや映画など多方面で活躍している。
元カノへの想いを引きずる向井くん(赤楚衛二)が10年ぶりの恋を始めるドラマ「こっち向いてよ向井くん」(2023年放送、日本テレビ系/Huluにて配信)では、元カノ・美和子を演じた生田。ラブストーリーのドラマに初参加となった彼女だが、向井くんがいつまでも忘れられない“特別な魅力”を持つ元カノをリアルな質感で演じた。
生田は美和子に秘められた心理や“本音の裏の顔”などを繊細かつ分かりにくく演じることで、等身大の自然な姿を映し出している。現在の向井くんが恋愛に失敗しながら“フラれる理由”の謎を解明していく過程はもちろん、生田が演じる美和子のキャラクター像も作品を盛り上げるうえで欠かせない要素となっている。

高い“歌唱力”と“表現力”を武器に、ディズニー映画の劇中歌も担当
生田の最大の魅力は、やはり“歌唱力”と“表現力”にあるだろう。グループ所属時からも外部のミュージカル公演に積極的に挑戦したり、卒業後もソロアーティストとして活動したりと、透き通るような歌声を武器に活躍する生田。そんな彼女の“歌唱力”は、ディズニー100周年を記念して製作されたアニメーション映画「ウィッシュ」(2023年日本公開)でも発揮されている。本作の日本語吹替え版で、生田は主人公・アーシャの声を担当。
声優として作品を盛り上げたのはもちろんのこと、生田は劇中歌「ウィッシュ~この願い~」も歌っており、ディズニー米国本社の担当から「彼女はこの曲の中にある微妙なニュアンスを汲み取り、歌唱技術のレベル、そして声のバランスも素晴らしく、アーシャの細かい感情もすべて理解して思いを込めて歌っています。完璧です!」と絶賛されていた。
祈りのような優しさや迷い、エモーショナルで力強い一面が混在しており、アーシャが力強く突き進む想いが込められている本楽曲。生田は、透明感の中に力強さも兼ね備えた歌声でヒロインの心情を見事に表現している。曲の中に込められた細やかな感情やニュアンスを読み取り、的確に表現できる点は生田の魅力であり、これまでのアイドル活動やミュージカル出演などで培ってきた経験やスキルが活かされているのかもしれない。

https://www.hulu.jp/turn-to-me-mukai-kun
▼「Erika Ikuta Tour 2025『bitter candy』」Hulu番組ページ▼
https://www.hulu.jp/store/erika-ikuta-tour-2025-bitter-candy
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https://thetv.jp/feature/Hulu/






























