“大人がちゃんと夢を語れる”ドラマに――

――今作を通して伝えたいことは何ですか?
馬は本当に純粋で臆病です。こちらがビクビクして近づくと逃げていくし、乱暴な感じならなおさらすぐに逃げていきます。でも、こちらが心を開いてしばらく待っていると向こうから近づいてきてくれて、すごく癒やされるんですよね。
馬が単純に走っているだけ、歩いている映像だけで癒やされるので、ドラマを見て皆さまの気持ちが安らいだらうれしいです。
今、生きづらいとか言うじゃないですか。いろいろな外圧もあるし、悩みもあるし、世界がどんどん変わっていくし、先行きが見えないというか、癒やしがないというか。そういうときに、夢を持ったり何かに熱くなるのは本当に難しいと思うんです。
耕造のように恥ずかしがらずに夢を語ったり、情熱を持ったりするのが、原作も含めて素晴らしい点だと思っているので、視聴者の方に“明日からそういう気持ちで頑張ってみようかな”と思っていただけたらうれしいです。
――最後に、ドラマの見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。
競馬を題材にした20年間の継承の物語で、大人がちゃんと夢を語れるようなドラマです。大枠ではエキサイティングな競馬のシーンや熱くなるようなシーンが見どころですが、家族がどうやって再生していくのかや新たなつながりなど、家族の温かさや仲間との絆という部分も楽しんで見ていただきたいです。
誰でも挫折することはあって、つまずくこともあるし失敗することもありますが、それをどう乗り越えていくかということをすてきに描いているので、“継承”という大筋はありますが、どんなに疲れていても明日も頑張ろうと思えるような作品になっていると思います。
競馬を見ていない方がどう楽しめるかを僕らは一番に考えて作ってきたので、全然競馬の世界は分からない、興味がない、という方にも見ていただきたいし、見ていただくことによってどういう世界なのかを分かっていただけると思います。
普段競馬が好きな方たちも、実は裏側をご存じない方も多いのではないかなと思ったり。皆さんが入れないトレーニングセンターの中やファームの中などもこれからどんどん映っていくので、競馬を見たことのない方も、競馬好きでいろいろ知っている方も、新たな視点として楽しんでいただけたらなと思います。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。







































