「始まっちゃえばどうせ楽しいっていうのを何回もやってきた」(兎)
――今回でKOCは4回目の決勝となりましたが、昨年までと意識して変えたようなことがあれば教えてください。
兎:何回も挑戦してダメだったんですけど、何だろう、勝因…。
堂前:でも、今回は一番落ち着いてたかもしれないですね。初めてとか2回目とか(の決勝戦)は若干ふわふわしてる感じもあったりしたんですけど、昨年も「1年ぶり(に帰ってきた)」というか、ちょっと(感覚が)空いての決勝みたいな感じで。今年はもう本当に全部に見覚えがあったんで。セットやら、あの~誰だ、え~…浜田さんとか。
兎:浜田さん(の名前)忘れる?(苦笑)
堂前:見覚えがあったんで。落ち着きはあったよね?
兎:何か、経験として「どうせ楽しい」ってことが分かったんで。
堂前:トップバッターも2回目ですし。
兎:やっぱり緊張はするんですけど、始まっちゃえばどうせ楽しいっていうのを何回もやってきたんで、それを知れているのはデカかったかもしれないですね。
――昨年のネタではやや大掛かりなセットを使っていましたが、それに比べて今年のネタでは比較的生身のお二人でほぼ全部やられていて、そこにちょっと違いがあったように見えました。そのあたりはいかがでしょうか。
堂前:(「モグドン」のネタの時兎は)めっちゃ毛むくじゃらでしたよ。
兎:モグドンを「生身」としてくれてる(笑)。めっちゃモグドン好きですやん。俺のことをモグドンとしてくれる。
堂前:確かにセットで言うとそうですね。
兎:今日は別に必要なかったですよね、セットは。無い方が動きやすいコントだったかなと思うんで。
堂前:何か、直感的に「多分そっちの方が(審査員の皆さんに)ハマりやすいやろうな」というのはちょっとありましたかね。今の審査員の方々たちには、人間的な部分を見せた方がいいのかなと思いました。
堂前透、今年で「キングオブコント」からの卒業を決意していた
――昨年は惜しくも準優勝というところから、今回優勝を果たされたお二人のお気持ちを教えてください。
堂前:でも、僕は正直今年で(キングオブコントに出るのは)終わろうと思ってたんで。優勝せずとも、優勝しても、どっちでも終わろうかなと思ってたんで、一番いい形で終われて良かったですね。
兎:僕はそれを聞いてたんで、優勝しなかったらまた来年も出たいから、多分ちょっとけんかすることになるなと思ってたんで。(優勝して)1個けんか(の火種)は無くなったかなと。
堂前:一応話し合った結果、「分かった、今年優勝できなくても来年も出るわ」っていう感じになったんですけど、僕は平気でうそついたろうと思ってたんで。うそつきにならずに済んで良かったです。
兎:僕も勝手にエントリーしたろうと思ってたんで(笑)。コンビ間でギスギスしなくて良かったです。
――ファイナルステージでは、兎さんが撃たれる場面で大きな歓声が上がっていました。あの時はネタ中でしたが何か感じるものはありましたか?
兎:ただただびっくりしました、撃たれると思ってなかったので。「え、私そんな撃たれるほどひどいことしたかな」っていうか。本当に、「言語化」できなかったですね(笑)。
堂前:(ネタの)調整過程では本当に、ピストルの音が鳴るとかだけやったんで、「本番は実弾で行かせてくれ」って。
兎:そうなんですよ。衣装に穴空いてます。びっくりして。これ高いのに…。
堂前:でも何か、派手に終われて良かったですね。

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