
テレビ大好きイラストレーター・渡辺裕子さんが、お気に入りの番組をかわいいイラストで紹介する連載「いつもテレビをみています」。第41回は「ニカゲーム」(テレビ朝日)をチョイス。
アイドル×アイドル×芸人という不思議な組み合わせ
「ニカゲーム」という番組、ご存知でしょうか。
歌詞を英語に訳して説明したり、ことわざを現代風に言い換えてみたりするゲームの番組です……と聞いたら、Eテレで放送している教育番組かと思っちゃいますよね。
でも、バラエティなんです。それもずっと笑いながら見ていられる、とても楽しくてゆるい感じの番組なんです。
そして出演者はKis-My-Ft2・二階堂高嗣さん、timelesz・猪俣周杜さん、令和ロマン・松井ケムリさんという、アイドル×アイドル×芸人という不思議な組み合わせ。
国語も英語も苦手らしい二階堂さんと猪俣さんからは、毎回とんちんかんな答えが続出するのですが、間違っていても全然いいじゃないかと思えてしまう……だって、彼らの答えの方が正解よりおもしろいから。
そして答えを知らなくても、思いついたことを言ってみるまっすぐな姿勢が見ていてとても気持ちいい。
普段「こんなことを言って、笑われたらどうしよう」とか「常識がないと思われたくない」とか、人目を気にしてびくびくしている自分とはだいぶ違う。
ふたりの人間力が学力よりも高いせい、とは思うのですが。あんなふうに堂々としていたいなあと、憧れてしまいます。
そして慶應大学卒業と、かなり学力が高いケムリさんが、ふたりの無茶苦茶な回答を笑わないのもいい。いや、笑ってはいるんだけど、間違っているからではなくて、彼らが捻り出す答えの独創性に笑っている。
ケムリさんがふたりの実力を認めているところと、ふたりがケムリさんの賢さに素直に感嘆するところが、そのままこの番組の気持ちよさにつながってると思います。
勝ち負け関係なく、ただゲームを楽しんでいるのもいい
そして特に誰かが今回の一位とか決めるわけではなく、勝ち負け関係なく、ただゲームを楽しんでいるのもいい。
この番組には勝者も敗者もいないけれど、特番からレギュラー番組となったのは、きっと3人のチームワークと人間力の勝利の結果。そして、TVerでたくさん見続けたファンの力。
これからも3人が楽しそうにゲームをして、ちょっとずつ賢くなっていく姿を、いっしょに学びながら見ていきたいです。
■イラスト・文/渡辺裕子
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。






























