
毎週土曜夜10時から放送の「オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ」(BSテレ東)通称じばせん。超節約を貫くオードリー・春日俊彰が自腹の1000円を予算に最高のせんべろを楽しむために吟味に吟味を重ねるリアルせんべろドキュメンタリー番組だ。シーズン2、第6回目となる11月8日の放送では、板橋区・都営三田線「志村坂上駅」周辺へ。超“渋パク”な店や上級者向け酒場に出会い、大盛り上がりを見せた。
「ここはうまいんだよ」の発言に驚くスタッフ
志村坂上駅からゆっくりと階段を登り、普段と変わらないようすでカメラに向かう春日。前回、前々回に引き続きお決まりのフレーズでの登場をせず「お時間です」と端的な言葉を告げる。些細なポイントだが、バリエーション豊富なところも春日らしい。
駅を出てすぐの場所に、地図を発見した春日は周辺について予習を始める。地図に書かれた「志村一里塚」と「齋藤商店」に注目した春日は、さっそく気になるこの2つを探し始める。
すぐに「あっあれじゃん!」と一里塚を見つけた春日。隣には齋藤商店という店舗があり、両方の案内看板を確認してみる。一里塚は徳川家康が全国の主要街道に一里(約4km)ごとに築いた土盛りの塚で、「志村一里塚」は江戸日本橋から数えて3番目の塚。都内で当時の場所に残っているのは志村と北区西ヶ原にしかないらしく、国の史跡にも指定されているそうだ。
地図に記されていた齋藤商店は、竹垣・竹ぼうきといった竹製品を扱っていた店。1889年から2022年まで実際に営業していた店で、志村一里塚と同じく地域のランドマークとして親しまれていた歴史があるという。気になる地域の名物を堪能した春日は、本題のじばせん探しへ。
少し歩いた先に「やきとん ひなた」を発見した春日が、「ここはうまいんだよ」と問題発言。スタッフも思わず「は?」「ここうまいってなに?」と、知らない街に来ているはずなのに店を知っている風な発言を深掘りする。三河島駅でも「実はロケで店に訪れていた」というひと幕があったので、念のための確認だ。
すると春日は、「やきとん ひなた」が「バシ板にちょこちょこある」と複数の地域で出店していると告げる。じばせん向きではない店という認識だったが、メニューを見ると意外といけそうな価格設定。ただまだ序盤ということもあり、とりあえず保留に。
路地にある“嘘みたいな店”に大興奮の春日
顔出し確認した店で店員さんに志村坂上のお店情報を聞き込んで、さらに散策を続ける春日。歩いていると「あ!なんかある!」というスタッフの声に振り向くと、渋パク(渋くてインパクトがある)な店が。「嘘みたいだね、嘘みたいだね!」と連呼するのは、2つ並んだ昭和を思わせる電飾付きの看板。「スナックコントのさあ、オープニングの!」とあまりにもレトロな雰囲気に、いやでも盛り上がってしまう。
いや渋すぎるな、と言いながら「焼鳥 路地」に顔出し確認をする春日。隣のスナック「ヴェール」のママが兼務している店だから看板が並んでいるらしい。メニューを確認していると、店に置いてあるテレビからサッカーの対ブラジル戦の音が。日本が強豪国ブラジルを相手に勝ち越しのゴールを決める瞬間を目の当たりにして、思わず興奮した春日。しかし「春日がゴール決めるにゃまだちょっと時間が早いけどね。」「得点力不足」と言って、「焼き鳥 路地」も一旦保留にした。
常連さんからいただいた情報を頼りに店を探す春日。お目当ての「すも〜る」を見つけると、外のメニュー看板を一瞥して「あ、安い」とこぼす。顔出し確認をすると、なんと店のマスターがじばせんフリークなのだとか。第1話から見ていたという言葉に「話が早い」とお通しを確認し、シミュレーションもOK。さらに他の安い店の情報もゲットする。
教えてもらった「坂の上の福」を目指すも、残念ながら定休日。外に貼られているメニューを確認すると安いメニューばかりで、「うわぁ〜」と思わず声が漏れてしまう。お通しもない店らしく、この辺りで最安と思わしき店に入れないことに「くぅぅぅぅぅぅ」と苦い顔をする春日。
なんとか気を取り直し、店がいろいろ入っているビルに入ってみる。スナックが多いビルだが、1軒だけ居酒屋が。顔出し確認をしてみるが、「料理ナシ、お通しと酒のみ」というストロングスタイルらしい。「志村坂上…だいぶ段、積んでかないと」と断念した。
さらに「魚まる」や「宮ん家」「インド料理 ビニタ」を発見するも、さらっと通り過ぎる。スタッフに「春日さんもうすぐ10時なんすよ」と言われて、「ヤバいよ」「そりゃわかってるよ」とようやくじばせん店をチョイス。看板の力が強すぎた「焼き鳥 路地」に入ると、日本酒360円とお通し400円、合計840円でじばせんを楽しんだ。































