
結婚した相手と、生涯で一番愛する人が一致するとは限らない。不倫の恋が生まれる背景では、男女が皆その気持ちを抱えて葛藤を繰り返すものだ。今から30年前、1995年放送のドラマ「恋人よ」(フジテレビ系)でも、その禁断の恋をスリリングに描いている。現在、FOD・TVerで見ることができる。主なキャストは鈴木保奈美、岸谷五朗、鈴木京香、佐藤浩市。登場人物たちの関係性が入り乱れ始まる第3&4話を紹介する。 (以下、ネタバレが含まれます)
2組の夫婦同士、一見平和で仲良しなお隣さんを演じる
本作は、結婚式の1時間前に出会った愛永(鈴木保奈美)と航平(岸谷)が、それぞれの伴侶である遼太郎(佐藤)と粧子(鈴木京香)との結婚生活を続けながら、密かに思いを伝えあう物語。既婚者である愛永と航平の関係を一言で表すならば“不倫”モノのドラマであるが、彼らが隣同士に住むご近所さんであることや、遼太郎と粧子にもまた過去に情事の関係があったことなどから男女の心理が絡み合うラブストーリーになっている。
第3話。日曜日の秋日和の中を歩く遼太郎、愛永夫妻と航平、粧子夫妻は幸せそうだ。ランチを食べたり、ベビー用品店に寄ったりしている。翌日、児童公園で航平の手紙を読む愛永を見かけた粧子は不信感を抱く。
美緒、季里子、達彦も夫婦たちの愛に絡んでくる
翌日、愛永は大学病院で診察を受け、航平は休んでいる教え子・美緒(水野美紀)の部屋を訪れる。一方、遼太郎にかかってきた女の電話を怪しむ季里子(櫻井淳子)は愛永に遼太郎の女性関係を注意するように忠告する。翌日、愛永は大学病院で白血球が増えたことを知らされるが、その午後、スーパーで出会った達彦(長瀬智也)から「好きだ」と告白された。
































