
高橋留美子原作の完全新作TVアニメ「らんま1/2」の第16話「マリンウォーズ」が10月26日に放送された。不死鳥丸を手に入れて男に戻りたいらんまと、乱馬をシャンプーの婿にしたいコロンの激闘も佳境に。乱馬の許婚として戦いの行方を気にしつつも、素直になれないあかねのツンデレっぷりが反響を呼んだ。(以降、ネタバレを含みます)
「らんま1/2」
原作は、1987年から1996年まで「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されていた高橋留美子による同名漫画。水をかぶると女の子になってしまう呪いをかけられた早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディだ。
最初のTVアニメが1989年から1992年にかけて放送。劇場版アニメやOVAも制作されたほか、2011年に日本テレビで賀来賢人、新垣結衣、夏菜で実写ドラマ化された。そんな「らんま1/2」が約30年ぶりに完全新作アニメ化され、第1期が2024年10~12月に放送された。そして、2025年10月より第2期がスタート。第1期に続き、「呪術廻戦」や「チェンソーマン」などの人気アニメを手がけたMAPPAが制作を担当する。
あかねorシャンプー、らんまがキスの相手に選んだのは?

火中天津甘栗拳を習得するも、不死鳥丸を手に入れられなかったらんま(CV:林原めぐみ)は、コロン(CV:真山亜子)を追って海水浴場へ。不死鳥丸を賭けて、今度は「格闘スイカ割り競走」に挑む。
木刀でお互いのスイカを割り合いながら走り、スイカを割られずにゴールした者が勝ちというルール。序盤は次々と他の参加者たちを打ちのめし、順調にゴールへと進んでいくらんまだが、思わぬ邪魔が入る。
格闘スイカ割り競走の優勝賞品はシャンプー(CV:佐久間レイ)からのキスであり、それがらんまの目当てだと思ったあかねの父・早雲(CV:大塚明夫)は「君というやつはあかねというものがありながら!」と大激怒。あかね(CV:日高のり子)も「全然構わないわよ」と言いながらスイカ割りに参戦し、ゴールへと独走するが、そこにシャンプー自らが乱入するというカオスな状況に。
すると早雲はあかねとシャンプーを差し出し、らんまに「好きな方と口づけを交わしたまえ」と迫る。シャンプーを選ばなかったら、不死鳥丸は手に入らず、一生男に戻ることはできない。らんまは迷いながらも意を決したように、あかねに向かって歩いていく。あかねはキスされると思い、顔を真っ赤にするが、らんまが向かったのは早雲の方。
「悪趣味な提案すんなよな!」と早雲が叱られ、キス騒動(?)は未遂に終わる。一瞬期待した恥ずかしさを誤魔化すように、らんまを吹っ飛ばすあかねが愛らしかった。

らんまの行動に一喜一憂するあかね

不死鳥丸を巡るらんまとコロンの激闘は、地上から海へと場所を変える。らんまがコロンの口車に乗せられ、自分が負けたらシャンプーの婿になると約束してしまったため、「負けたら殺してやる!」と血眼で戦いの行方を見守っていたあかね。
しかし、鮫の背中を足場にして「鮫拳」を放つコロンに追い詰められていくらんまを放っておけず、自分が筋金入りのカナヅチであることも忘れて自ら海へと飛び込む。結果的に溺れて、らんまを助けるはずが、逆に助けられてしまったが、あかねがらんまを心から大切に思っていることが伝わってくるワンシーンだった。
その後、らんまはシャンプーに協力してもらい、「猫拳」を強制的に発動すると鮫を撃退。以前、猫拳で我を失った時と同じく最後はあかねの膝の上で静まった。勝敗はつかなかったが、らんまの強さを実感したコロンは「ここまでわしを手こずらせた相手は50年ぶりじゃ」と不死鳥丸を渡す。
男に戻ることができた乱馬(CV:山口勝平)は温泉に浸かりながら、自分を助けてくれたあかねにお礼を言う練習をしていたが、お湯の中からシャンプーが登場。裸で抱きつかれた乱馬は鼻血を出して倒れ、またあかねを怒らせてしまった。
らんまに対して照れたかと思いきや怒ったり、心配したりと、いつも以上にあかねのツンデレっぷりが炸裂した第16話に、視聴者からは「嫉妬心剥き出しのあかねが相変わらず可愛いな」「猫化らんまをよしよしするあかねちゃんが聖母のようだった」「特別あかねにスポットが当たった話ではないけど、あかねらしさがぎゅっと詰まった回でしたな」という声が上がっている。
※日高のり子の高は、正しくは「はしごだか」
■文/苫とり子




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