
俳優のムロツヨシと佐藤二朗が、12月19日に都内で開催された映画「新解釈・幕末伝」初日舞台あいさつに、山田孝之、広瀬アリス、福田雄一監督と共に登場。少し照れながらも、お互いの「すごいところ」について語る場面があった。
福田監督の20作目の劇場公開映画
同作は、“みんなが知っているようで知らない幕末”をコメディーの鬼才・福田監督が史実にのっとりながら新解釈で実写映画化したもの。福田監督にとって節目の20作目となる劇場公開映画で、福田作品を16年にわたって支えてきた“福田組の風神雷神”ことムロと佐藤がそれぞれ坂本龍馬役、西郷隆盛役でW主演を務め、満を持して看板を背負う話題作だ。
本作は幕末を舞台にした喜劇ということで、ムロは「今の時代いろんなことがいろんな場所で起こっております。着地点の見つからない問題や争い事がある中でも喜劇を作れるときは作って、その上に希望は絶対あるんだということを言っていきたい」とした上で、「“喜劇役者”は評されるものであって自分で称すものではないんですけど、恥ずかしいですが、怖さを持って『喜劇役者です』と名乗っていきたいなと思います」と、“喜劇人”としての矜持を示した。
また、長年共に“福田組”を支えてきた盟友・佐藤とW主演として公開まで駆け抜けたが、あらためて佐藤のすごさを聞かれたムロは「今回プロモーションでも結構ご一緒させていただいて、お芝居以外でここまでご一緒することはたぶん初めてだったと思います。一緒にご飯もそんなに行く仲ではないですから」と前置きし、「一緒にお客さんの前に立ったりすると、恥ずかしいですが呼吸が合うと言いますか、やりたいことをお互い見抜いてくれて、見透かしてくれて1つの形にしてくれる先輩でございます。頼りがいがあるなと思います」と敬意を表す。
さらにムロは「本当に生意気ながらも一緒に横を走らせてもらいましたが、やっぱり頼りがいのある先輩、追い掛けがいのある背中でございます」と付け加えた。
佐藤、ムロの魅力は「実現力が一番すごい」
一方、「何ですか?そのこっ恥ずかしい質問は!」と照れていた佐藤は「ムロさんがこの映画の言い出しっぺなんですけど、それも(コロナ禍の)おうちにいなきゃいけない期間のこと。そのとき、“自分のやるべきリスト”みたいなものを作っていて。売れてないときからそういうことを考えていて、それを実現させる行動力もある。“実現力”が一番すごいところだと思う」と、ムロのすごいところを発表した。
しかし、やはり照れくささには勝てなかったのか「僕がさっきから割と気になっているのは、あそこ(客席を指して)に『大好きムロ二郎』って書いてあるんですけど、『朗』の字が違うんだなあ。だから僕のことはそれほど大好きじゃないんだろうな、っていうことは思っています」と話を逸らして指摘すると、ムロは慌てて「ちょっと字はこれから勉強していこうね~。“月”なので」と、恐らくムロファンらしき方にやんわり伝えていた。
その後、山田と広瀬も公開を祝う花束を持って登壇し、それぞれムロと佐藤に贈呈。福田監督も駆け付け、会場を大いに盛り上げた。
映画「新解釈・幕末伝」は全国公開中。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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