1位作品は“予想からの上振れ度はナンバーワン!” 「冬ドラマ満足度ベスト10」田幸和歌子編
「トドメの接吻」佐藤宰子役・門脇麦が気になる!
神出鬼没でサンタコスに身を包み、不敵な笑みを浮かべて襲ってくる門脇麦が、面白こわい。大きな目と真っすぐな背、俊敏な動きは、ホラーなのかギャグなのか、はたまた聖母なのか、あやしい魅力にあふれている。
総評 多数そろったジャニーズ俳優&人気脚本家に注目!
木村拓哉、松本潤、亀梨和也、山田涼介と、ジャニーズが今冬ドラマに20代~40代のエース格を集中的に投入。本気を出してきた。「FINAL CUT」はやや苦戦を強いられているものの、「BG~身辺警護人~」「99.9―」は平均視聴率15%超、「もみ消して冬―」は13%超と、初回視聴率はほぼ独走状態に。
また、「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」(共に2016年TBS系)などの野木亜紀子(「アンナチュラル」)、「カルテット」(2017年TBS系)などの坂元裕二(「anone」)に加え、「昼顔―」(2014年フジ系)、「GOOD LUCK!」(2003年TBS系)などの井上由美子(「BG―」)、「世界一難しい恋」(2016年日本テレビ系)などの金子茂樹(「もみ消して冬―」)など、人気脚本家が多数そろうのも大きな見どころだろう。
その一方で、「もみ消して冬―」「海月姫」「リピート―」「トドメの接吻」「きみが心に棲みついた」などで、ダメキャラや変人キャラ、クズキャラなどの濃いキャラが勢ぞろいするキャラドラマが多いのも目立つ。恋愛もの、ホラー、サスペンスなど、まったく異なるテイストがベースにある物語にギャグを入れてくるのも、近年のひとつの流れだろうか。
ちなみに、“人生やり直しもの”(「リピート」「トドメの接吻」)や“仕事の都合で恋人を待たせてフラれるヒロイン”(「リピート」「アンナチュラル」)など、テーマかぶり、設定かぶりがいろいろ見られるという珍事も起こっていた。
【Profile】田幸和歌子…書籍出版社、広告制作会社を経てフリーライターとなる。現在は雑誌、新聞、Webを中心に執筆中。
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