彼はただ杏寿さんを好きになっただけ
――今後、志賀はどうなっていくと思いますか?
女の人を騙そうとしたことはもちろん良くないけど、でも本音を言うと彼はただ杏寿さんを好きになっただけなんですよね。僕はどうしても志賀は操られていただけで本当は悪いヤツじゃないって思ってしまうんです。自分の思いではないところで修羅場の中に入っていってしまった、そして杏寿さんを想うようになってしまった…。悲しいヤツだなって思います、本当に。杏寿さんと違う会い方ができていれば良かったのになって。ドラマのラストではそんな志賀が一歩前へ進むというか、修羅場の世界から離れて再起するシーンがあればいいなと思いますね。あと里奈(松本まりか)に対してちゃんとハッキリ言いたいなっていうのは、ずっと思っています。
――志賀は里奈に弱みを握られていたから利用されてしまったんですよね。
まりかさんのお芝居がすごいからこそ「最低だな」って思ってしまうんですよね。こんな人間は絶対に幸せになれないよなって思っていたら6話でちょうど志賀が里奈に「人のモノを無理やり奪ったって幸せになんかなれませんよ」と言うシーンがあって、「おぉ! 言いたかったヤツや!!」となりました。一回そこで軽くジャブを打ててはいるんですけど、本音を言うともっとズバッと言ってやりたい(笑)。
――たとえ既婚男性であっても手に入れるためなら何でもやってやる、という里奈の姿勢はやっぱり受け入れがたいですか?
なんというか、自分本位ですよね。何かに夢中になっちゃう気持ちは自分にもあるから分かるんですけど、だからって人のテリトリーを侵してはいけない気がする。僕的には不思議でならないです。ルールや常識だとかって言いたくはないですけど、でも渡さん(中村倫也)は自分が一度はちゃんと選んで一緒になった人じゃないですか。それなのに純平さん(塚本高史)に出会ったからってそんなに簡単に揺らぎますか? 「好き」とか「愛してる」って言うんだったらちゃんと覚悟をして向き合った方がいいと思うんです。今の世の人たちは多分それが足りないから不倫問題とかが起きちゃうんですよ。結婚もしていない身で言っちゃってますけど(笑)。でも、少なくとも僕は絶対に浮気しません!!